アンチエイジングには「人とのつながり」も重要
アクティブな働き女子の皆さんなら、日頃、仕事や恋愛、友人関係などを通じて、よいコミュニケーションの重要性は強く実感していることでしょう。多くの人とかかわり、活動的に生きることは、アンチエイジングの面から見ても、とても重要です。孤独で寂しい人は早く老いる。なんとなくイメージできることですが、よいコミュニケーションが持てる人とそうでない人とでは、本当に健康レベルにも違いが出てくるということが、さまざまな研究により確かめられているのです。

例えば、60歳以上の1604人を6年間追跡調査したところ、孤独な人は、そうでない人に比べて動作全般が衰えやすく、短命という研究結果があります。
また、総計30万人以上を対象とする、いくつもの研究を分析し、さまざまな因子と死亡リスクの関係を調べた結果、なんと喫煙や飲酒、運動量が少ないことよりも、社会的なつながりが薄いことのほうが短命につながるということがわかりました(図)。
孤独で寂しい人は早く老いる。なんとなくイメージできることですが、よいコミュニケーションが持てる人とそうでない人とでは、本当に健康レベルにも違いが出てくるということが、さまざまな研究により確かめられているのです。
これまでも、エイジングに対抗するには“ごきげん”でいることが大事だとお伝えしてきましたが、個人の心の持ち方はもとより、人とつながり、コミュニケーションをとることから得られる刺激がとても重要なのです。コミュニケーションそのものを面倒がる人も少なくない昨今ですが、いきいきと日々を過ごすためには、誰かとかかわり、コミュニケーションを楽しむことが不可欠。若いうちからよいつながりを増やしていきましょう。
持つべきものは夫よりも友人!?
孤独やコミュニケーションについてはおもしろい研究がいろいろとなされていて、例えば、実際に一人でいるか、複数でいるかという問題ではなくて、「寂しいと思うかどうか」によるのだという理論がある。結婚していても、家族関係が冷えきっていてコミュニケーションが希薄だとか、寂しいと思っている人は健康状態がよくない。逆に結婚していなくても、友だちがいるし自由で楽しい、全然寂しくないわーという人は寿命が長い。
一方で、やはり友人の数や、結婚しているという事実が大事とする理論もある。これは、緊急時にサポートできる人が近くにいるということで、「おひとり様」にとっては少々痛い理論。いずれにしても、持つべきものは友ということですね。友だちは大事にしましょう!
さらに、ハーバード大学のランガー博士によれば、よい友だちといることが「いいことなのだ」とあえて「意識」することが大事だといいます。もし、あなたが今、いい友人関係に恵まれているなら、友だちと楽しい時間を過ごすたびに「とても幸せだなあ」としみじみ意識して感謝しましょう。