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働き女子のための法律相談所

法律相談所「休憩時間の使い方」(2/2)

2013年12月3日

仕事の活力を取り戻す時間として、自由に有意義に過ごそう

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 他方で、形式的に休憩時間を設けていても、実質休憩が取れないほど忙しいというケースも見受けられます。その場合、休憩時間が保障されていないので、休憩時間はないものとして扱うことができます。たとえば、一人でお店の運営を任されている場合に、アイドルタイムが設けられていないとなると、物理的にお店を閉めるわけにはいかないですので、休憩時間がとれないことになります。これでは「労働から離れることが保障されている」、とは言いづらいですね。

 そして、労働基準法は、労働時間が6時間を超える場合には45分、8時間を超える場合には60分以上の休憩時間を与えなければならないと定め、会社が休憩時間を設定することを義務付けています。

 これは、「継続して労働をすることにより能率は低下するが、途中で休憩時間を与えれば疲労は回復し、再び作業能率が上がる」という科学的な根拠が基になっています。みなさんもご存じだとは思いますが、休憩時間とは、作業効率を上げるために設けられた時間なのです。

 また、労働基準法には、会社が休憩時間を自由に利用させなければならないとも定められています。したがって、労働者が休憩時間をどのように利用しようが基本的には個人の自由なんです。

 ただ、休憩時間の利用について事業場の規律保持上、必要な制限を加えることは、休憩の目的を害さない限りでは許されるとされていますので、まったくの自由ではなく、ある程度制限されることもあります。

 最高裁も、休憩時間の利用について、企業秩序を維持するための制約は免れないとして、休憩時間中に政治活動をしたことを懲戒事由としてもよいとの判断を下しています。

 このように、休憩時間は、本来休憩時間が設けられた趣旨から外れなければ、それをどのように使おうが従業員の自由だということになります。

 本来休憩時間が設けられた趣旨、というのは言うまでもなく休憩時間後の作業効率を上げることですから、いくらリラックスのためとはいえ飲酒をすることは一般的に考えて許されなさそうです。飲酒運転をしてはいけないように、効率をあげるどころかリラックスし過ぎて判断力が鈍くなってしまいますからね。

 個人的には少しくらいアルコールが入った方が調子よかったりするのですが(笑)

 一方で、特に、マッサージは、疲労回復の手段としてこれ以上ないくらいの効果を得られるものですから、誰からも文句を言われる筋合いのない利用方法であると言えますね。

 と、法律的にみれば何も悪いことをしていないのですが、相談者さんは、実際にマッサージへ行ったことを社内で言いふらされとても気まずい思いをしているということでしたね。いわれのない噂をばらまかれたことによって精神的苦痛を受けた場合、理論的には不法行為による損害賠償が考えられるのですが、今回の解決方法としては、現実的な手段とは言えません。

 何も悪いことはしていないのですから、気にしないことが一番です。どうしても気になってしまうということであれば、その噂をばらまいた先輩を「リフレッシュを兼ねてマッサージにお誘い!」なんていかがでしょう。もしかしたら、相談者さんがマッサージに行ったことがうらやましかっただけかもしれませんよ。

この人に聞きました
刈谷龍太
弁護士(東京弁護士会所属)
刈谷龍太(かりや・りょうた)
中央大学法科大学院卒業。司法修習第64期。弁護士法人アディーレ法律事務所で、パワハラ・不当解雇・残業代未払いなどのいわゆる「労働問題」を専門に扱う部署に所属。問題点を的確につく仕事ぶりは、評価が高い。趣味はサッカー・フットサル。テレビも大好きで、ニュースだけでなくドラマからバラエティ番組まで幅広くチェックしている。公式ブログ「こちら弁護士刈谷龍太の労働相談所」では、労働問題などの気になる記事を「実おもニュース」(実におもしろいニュース)として、独自の視点から解説している。

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