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「果糖」にご注意! 中性脂肪増え、肥満招く

2013年10月31日

果糖のとりすぎに警告をうながす臨床研究が続々!

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 食後血糖値を上昇させない甘味料の成分として知られてきた果糖。最近、果糖のとりすぎに警告をうながす臨床研究が相次いでいる。果糖の過剰摂取は肥満や脂肪肝の原因になるという。

 糖質(炭水化物)は、単糖類と呼ばれる最小単位の物質が複数つながった構造を持つ。食品総合研究所の徳安健 糖質素材ユニット長は「ご飯などに含まれるデンプンや砂糖など主な糖質は、胃腸で分解され、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)など単糖類として吸収される」と話す。

 糖質は三大栄養素の一つだが、近年、食後に血糖値の急上昇を招き、肥満や糖尿病の原因になることが問題になっている。そのため「食品科学の分野では、糖質の消化・吸収を穏やかにする成分が開発され、特定保健用食品などに利用されてきた」と徳安ユニット長。

 天然の甘味で食後血糖を上げない成分として注目されたのが果糖。果糖は果物などに豊富に含まれる。吸収されてすぐ血中に移行するブドウ糖に対し、果糖はほとんどが肝臓で代謝される。そのため甘いものが欲しいとき、果糖を中心にとれば血糖値は上がらず、肥満を防げるはずと考えられ、果糖を主成分にした健康食品も人気を集めた。

 実はこの果糖も、とりすぎはリスクがあると分かってきた。帝京大学医学部の山内俊一教授は「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方、体のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し、毛細血管を傷つけるなど“毒性”を持つ。果糖は体内のたんぱく質と結びつく力が理論上、ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」と話す。

 専門家は、果糖が肝臓で代謝されるのは、この“毒性”から体を守るためだと考え始めた。いわゆる砂糖(ショ糖)は、果糖とブドウ糖が半分ずつ。これに対し工業的に作られる高果糖のシロップなどを多く含む食品は、とりすぎると影響が強く出る。「一つは肝臓で代謝された果糖が中性脂肪を増やし、脂肪肝や肥満をもたらす点。また、果糖の一部は血中に流れ出しAGEsとなって『肌のくすみ』など加齢を促進する」と山内教授。

 果物などを適量食べる程度なら問題はないが、果糖の多い飲み物とブドウ糖だけの飲み物での比較試験で、果糖のほうが内臓脂肪を増やすことが確認された。果糖のとりすぎにはご注意を。

■世界が注目! ブドウ糖より果糖で脂肪蓄積が!!
被験者を2群に分け、一方はエネルギー比25%の高果糖飲料を、もう一方はブドウ糖だけを使用した飲料を10週間飲み続けてもらった。皮下脂肪、体脂肪、総脂肪の変化を分析したところ、果糖群で明らかに内臓脂肪、総脂肪が増加した。(データ:Stanhope KL et al. JClin Invest119:1322-1334)
■過去5年ほどで果糖のデメリットが解明
●果糖はブドウ糖よりたんぱく質と約100倍結合しやすく、血液中に存在するとAGEs(終末糖化たんぱく)を作り出す
→メタボリックシンドロームの悪化、細胞や組織の老化につながる

●そのため人の体は、果糖を肝臓で分解するようになった
→果糖をとっても食後血糖値が上がらないのは、“毒性”から身を守るためだったという説も

●果糖の摂取量が増えると、脂質代謝に異常をきたす
→果糖のとりすぎで肥満や脂肪肝になる
この人に聞きました
山内 俊一
帝京大学医学部
山内 俊一 教授
「近年、果糖の研究が急速に進み、果糖による脂肪肝は肝臓がんを発生しやすいタイプになりやすいとの報告もあります」。

徳安 健
食品科学研究所 食品素材科学研究領域 糖質素材ユニット
徳安 健 ユニット長
「いま食品科学の分野でも、メタボリックシンドロームの予防など健康づくりに適した糖質の研究開発が進められています」。

「雑誌『日経ヘルス』もどうぞお楽しみください」

(科学ライター=荒川直樹)

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