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メンタル相談「演技をするのに疲れたんです」

2013年10月30日

一見、明るくはつらつとした女性だった、心の内は…

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 「心が疲れた」と感じることは、誰にでもあることです。ただ、その度合いや“症状”は人によって違います。解決のためには、時には「相談」することも有効です。
 この連載では、産業カウンセラーが実際に受けた相談から実際の事例を紹介し、働く女性のメンタルヘルスを考えます。

 産業カウンセラーの資格を活かし、企業で働いているHさんの元には、様々な相談が寄せられる。職場は一部上場の電機メーカー。人事部の教育・採用担当だ。

 先日は、営業部勤務の26歳女性Aさんから相談を受けた。働く女性が多かれ少なかれ抱く悩みを、Aさんも抱えていた。

*   *   *   *   *   *

 Aさんは、会った当時は独身で一人暮らしだった。

 新入2年目の研修で会ったときには、Aさんは、とても元気ではつらつとして、若さとやる気ではちきれんばかりの女性だった。Hさんは、営業の仕事は彼女に向いていると思ったし、周囲の社員も皆そう思っていた。現に入社試験の面接時に、「あなたは、とても元気はつらつで営業向きね」と試験官にも言われたようだ。

 人事部で作成している冊子に、先輩社員の紹介ページがあり、Hさんは明るく元気なAさんによく仕事を頼んだ。Aさんの元気ではつらつと仕事をする姿は、活躍している素敵な女性の先輩の代表像として、冊子やHPに掲載された。Aさんは新入社員採用PRのためにぴったりの人材だと思っていたし、彼女も楽しんで仕事を引き受けてくれていると思っていた。

 ある日突然、AさんはHさんに「人事採用のお仕事、断れませんか?」と連絡してきた。

 ちょっと驚いたHさんが事情を聞くと、「プライベートでいろいろあって…」と、はぐらかされた感じだった。いつものAさんとは違い、あまり多くを話したくなさそうだった。大学時代から付き合っている男性との結婚の話もあるようだったので、結婚の準備で忙しくなったのだろうと推察し、それ以上は聞かなかった。Aさんが営業部に勤務して4年目の頃だった。

 しばらくして、またAさんから連絡があり、話したいことがあるという。会社の中で話せないので、外で会いたいというのが彼女の希望だった。

 Hさんが勤務する会社に相談室はないので、Hさんは相談室のカウンセラーというわけではないが、話を聴くことはできると思い、待ち合わせの場所に向かった。

 久しぶりに会ったAさんの変わりようにHさんは驚いた。そこには、元気ではつらつとしていたAさんの姿はなく、暗く落ち込んだ様子で、顔つきも変わってしまっていた。

 ひとしきり世間話や近況報告を聞きた後、しばらくしてその悩みは出てきた。

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Profile
太田由紀子
太田由紀子
産業カウンセラー。出版社、放送局勤務後、産業カウンセラーの資格を取得。傾聴でカウンセリングを行う。メンタルクリニックの運営にも携わっている。日経ビジネ スオンライン「メンタルリスク最前線」コラム執筆。日経ビジネスムック『課長塾 部下育成の流儀』にも登場。現在は音楽療法も勉強中。
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