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本当に賢い体の動かし方はコレ!

2013年10月4日

運動の目的はエネルギー消費だけではない

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「体にいいことをしている」と意識して運動する

 前回、「座りっぱなしは体に悪い」というお話をしました。そこで今回は運動について、もう少し詳しく解説してみましょう。

同じ作業をしていても、運動だと意識するか、しないかで体への影響は格段に違ってくる!

 特に知っておいてほしいのは、「運動している」と意識するのが大事だということ。

 ハーバード大学のランガー博士という女性研究者による面白い研究があります。ホテルの客室清掃を担当するメイドさんたちを二つのグループに分け、健康についての基本教育をしたあとで、一つのグループだけに「日常の客室清掃やベッドメイキングはじつは運動なのだ」ということを教えました。1か月後に調べてみると、運動していると教えられた方のメイドさんたちは平均で1.5kg体重が減り、血圧や血糖値の平均値も下がったのに対して、もう一つのグループには変化が見られませんでした。

 同じ作業をこなしても、運動だと意識するか、しないかで体への影響は格段に違ってくるのです。だから、座りっぱなしはよくないから仕方なく動くのではなく、「今、体にいいことをしているぞ」「やせるチャンス!」とポジティブに意識して体を動かすことが大切です。

筋肉は1年に1%ずつ減っている!

 何も運動をしないでいると、年齢とともに毎年、総筋肉量の1%が減り続けます。若いうちはあまり感じないかもしれないけれど、10年経つと10%、20年経つと20%。年をとるほどに影響も大きくなります。40歳を過ぎたら、若い頃と体重は変わらなくても、たいてい筋肉量が減って、特におなか周りの脂肪が増えています。エイジングに対抗するという意味では、「筋肉の量を保つ」ということがとても重要です。

 筋肉には、酸素を必要とする「赤筋」と、体内のグルコース(糖分)を分解し、酸素を必要としない「白筋」があります。マグロなど赤筋の発達した動物は、常に運動して(泳いで)いないと酸素を取り込めず、死んでしまいます。

 一方、トラやヒョウ、ヒラメなど、獲物を瞬時に捉える動物は白筋が発達していて、短距離の瞬発力はありますが、長距離を動き続けることはできません。人間はマグロに似た赤筋系で、長距離を走るのに適した体です。だからこそ、いつも体を動かしていないと正常な状態に保つことができません。動くことをやめてしまってはまずいのです。

 赤筋を使う運動は、マラソン、ジョギング、速歩き、水泳、エアロビクスダンスなど、長時間続け、取り込んだ酸素で脂肪を燃やす「有酸素運動」です。有酸素運動は体脂肪を燃やすほか、心肺機能を高める、骨を強くする、脳のはたらきをよくするなどの作用があり、さらに細胞レベルでも、エネルギープラントの役割をはたすミトコンドリアを増やし、良質にします。少ないガソリンで効率よくエネルギーを出すから、活性酸素の発生量も減ります。ミトコンドリアの多い赤筋の代表は、大腰筋や腹横筋など体の深部にあるコアの筋肉ですから、有酸素運動を行うときはコアを意識するのがポイントです。

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Profile
坪田 一男
坪田 一男(つぼた かずお)
慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/
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