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知りたい!なりたい!こんな職業

国の“今と未来”に貢献する省庁職員の仕事

2013年9月23日

熱意を持って課題に取り組み、施策を立案していく

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国の行政の第一線で活躍する国家公務員。

女性の採用・登用枠も拡大され、今後ますますその仕事ぶりが注目されます。

今回は、総務省職員の南里(なんり)明日香さんにお話を伺いました。

南里明日香さん
南里明日香さん

●国家公務員歴8年。30歳。夫と0歳の息子との3人家族。
●ストレス解消はカラオケで思いっきり歌うこと。子守唄もつい熱唱。滋賀県に赴任後、郷土料理の鮒寿司作りが楽しみに。今年も7月に仲間とワイワイ仕込みました。「半年の発酵後、どんな味に仕上がっているものやら?」

総務省
http://www.soumu.go.jp/

環境学習の推進などに、若い感性と外からの視点を生かす

 南里明日香さんは、現在、総務省から出向し、滋賀県琵琶湖環境部 環境政策課長として働いています。関西の水がめ“琵琶湖”を預かる滋賀県は、30年前に住民運動により富栄養化防止条例(琵琶湖条例)が制定されるなど、早くから環境問題に取り組んだ“環境こだわり県”です。この課のミッションは、環境施策を総合的に推進すること。その施策の一つとして、未就学児から大人に至るまで、体系的な環境学習を行っています。「例えば幼児向けの場合、体験プログラムを保育士たちと一緒に作り、県内の保育士などに研修を実施。未就学児への環境学習プログラムは全国的にも珍しく、他府県からも視察に来られます」

 また、今年度は5年ごとに行う「滋賀県環境総合計画」の改定の年。現在直面する環境問題の多くは、地球温暖化、海外由来の大気汚染、放射性物質による汚染などが、相互に影響を及ぼしながら複雑に結びついています。それらを解決するキーワードは“つながり”。「悪化していた琵琶湖の水質が改善されて透明度が高くなったのに、なぜか以前よりアユが獲れません。つまり、成果を出すには、一つの要因の解決ではなく、複数の分野をつなぐフレキシブルな視点が必要なのです。そこで、環境側面に経済的・社会的側面も合わせた総合的な施策の展開を行おうと、日々検討を重ねています」

 滋賀県は、京阪神のベッドタウンで県外からのニューカマーが多く、環境保全の歴史を知らない層も増加。さらに、急激な都市化で琵琶湖と暮らしの接点が少なくなっています。滋賀の環境の素晴らしさを子どもたちに伝え、守り、環境先進県として全国をリードする施策の展開が望まれています。「一緒に働く職員は、行政経験も人生経験も私より一回りも二回りも重厚な猛者ばかり。その中で私に期待されるのは、“若い感性と、客観的な外からの視点”です。これを意識しながら、課の士気を高め、職員の力を最大限発揮させるのが、課長としての私の仕事です」

出向で地方や外交の世界へ。さまざまな現場感覚を身に付けたい

 東京大学経済学部経済学科で学んでいた南里さんは、「働くなら、大きく制度を変えることができるような、面白いことをしたい」と考えていました。これからは“地方の時代”が来る予感もあり、最もダイナミックに動きがありそうな地方自治の分野を志望。国家公務員試験1種に合格後、省庁訪問や面接を経て総務省に採用となりました。2006年に入省。省庁では、ほぼ2年ごとに人事異動があります。まず初めての地方赴任として徳島県庁に出向し、市町村課と財政課で、市町村からの相談への対応や予算査定を担当しました。総務省では人事交流の一環として他省庁への出向もあります。南里さんもその後、2008年からの2年間、外務省国際協力局総合計画課で気候変動分野の途上国支援を担当しました。

 2010年からは、総務省の自治財政局調整課に配属。総務省は、省庁でありながら地方自治体の味方であるという、霞が関内野党的な面があります。調整課の役割は、各省が新たな制度創設・予算措置を行う際に、財政的な地方負担が発生しないか、ある場合は国に比べて脆弱な財政基盤の地方のために、どう手当てするかをチェックすること。「一括交付金の制度設計をはじめ、新聞紙面を飾る全ての話題を網羅できるのは、霞が関広しといえど調整課だけかもしれません。各省庁の担当者からの膨大なヒアリングや政策議論を行う、とてもエキサイティングな日々を過ごしました。他省からは煙たがられても、素人なりに本質的なことを指摘できたと思います」

 そして、2011年4月、滋賀県庁に出向した後、産休、育休、育児短時間勤務(半休)を経て、今年4月から滋賀県琵琶湖環境部にフルタイム勤務で復職しました。「“短期間での異動”も幹部候補生、いわゆるキャリア職員の宿命。そうして若いうちにさまざまなことを学び、とりわけ現場感覚を身に付けることが、他者の気持ちを思いやれる公務員となるため、必要な能力・想像力を手に入れる、唯一の方法だと思っています」

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