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批判に強くなる方法&自己主張のコツ

2013年10月22日

批判されたとき「反撃して“勝つ”」とどうなるか…

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 私たちは批判に弱いですね。批判されると、自分が生きていても仕方がないかのように考えてしまう人さえいます。あるいは、目には目を、というわけでもっと強い批判を返すことで対処する人もいます。もうちょっとほかの道はないものでしょうか? 批判する・批判される関係に強くなる方法を考えてみましょう。

自分のポジションを外さないようにする

 批判されたとき、相手に反撃してやっつけないと気が済まない人がいます。何としても勝ちたいのです。まあ、勝つこと自体は悪いことではないので、そこはよしとしましょうか。ただ、勝ちたいなら圧倒的に相手を上回る力が必要です。中途半端では相手はもっとやり込めてきます。また批判を受けますから、要注意。がんばってください。

 さて勝ちました。でも、そこでちょっと考えてみて。失ったものがあるはずです。それは何か?

 相手との協力関係です。相手は負けて悔しくて、二度とあなたの顔を見たくなくて、協力しあうことがかなり難しくなるはずです。

 相手をやり込めたり、言い抜けたり、言い訳したり、そういう手段でうまく自分を守れているように錯覚しますが、実は相手との信頼関係は崩れてしまっています。自分にとって批判が手痛い相手というのはたいてい身近な人であり、相手との信頼関係が崩れてしまっては、それ以降の物事がうまく運ばないようになります。

 もう一つ失うもの。それは自分の「ポジション」です。相手をやっつけたいと躍起になっているときは、たいてい自分が本来いるべき場所から離れて、別の土俵に上がってしまっています。自分の本来の居場所はあき家状態になっています。そのことに気づいているでしょうか?

 相手がよほど理不尽ないちゃもんをつけたのでない限り、あなたに対する批判の中には、あなたが自分のポジションでこなすべき役割(仕事上であれ、家庭の中であれ)への、何らかの問題提起が含まれています。あなたに近しい人からの批判ほど、聞く耳を持ったほうが得なことも多いもの。なのに、そこで相手をやっつけようとして反撃すると、最初の問題提起はたいていどこかへ行ってしまいます。最終的に勝ちを手に入れたとしても、その途中のやり取りは、当初の批判とは全然別の場所に行ってしまったはず。そうやって手に入れた勝利を通じて、「勝った」という満足以外に何が得られたのでしょう?

自己主張するときに大切な二つのこと

 では相手から非難されても黙っているのですか、ということになりそうですが、そういうわけではありません。批判に対処するというのは、「うまく自己主張する」という意味なのです。

 現在の日本では、ちゃんと自己主張ができるのは大切、という考え方もある一方で、たいていは「あの人は自己主張が激しいからね」というのが非難の言葉として使われています。つまり自己主張が奨励されながら、現実には自己主張は悪いと言われている状態です。変ですね。なぜこんなことになるのか?

 私は、自己主張のやり方が不適切なのだと考えています。批判相手に「勝つ」ことだけを目指してやり込めるような主張をしても、得られるものは何もない。もっとかしこいやり方があるのです。

 批判を受けたとき、しなければならない作業が二つあります。自分の外側に対してと、自分の内側に対してです。どちらの場合も、「焦点化」という技法を使うのです。

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井上 知子
井上 知子(いのうえ・ともこ)
臨床心理士。親子・対人関係などに関するメンタルサポート団体Joyit 代表。1968年奈良女子大学理学部卒業。京都大学、香川大学に約20年間教員として勤務。1989年京都国際学校副校長。1993年にSTEP勇気づけセンター主催のSTEPリーダー資格を取得し、個人事業所を開設。2002 年から4 年間、佛教大学臨床心理学科、京都文教大学大学院臨床心理学研究科博士前期課程で心理学を学ぶ。Joyit の活動に加え、医療法人社団弘冨会神田東クリニック/MPS センター勤務(臨床心理士)、京都文教大学産業メンタルヘルス研究所(臨床心理士)、大津少年センター(思春期悩み相談臨床心理士)などでも活躍する。著書に『人づきあいがラクになる「心理学の教え」』(日経BP社)がある。
Joyitの連絡先は、Joyit@ma3.seikyou.ne.jp
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