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お彼岸までは残暑!? 暑さの決め手は下降流

2013年8月22日

~山越えの風が、「記録」へのひと押し~

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 8月3日に東北・北陸の梅雨が明けて以来、関東から九州・沖縄の暑さもさらに強まり、暑さの記録が次々に塗り替えられています。

8月1日から20日までの気温分布(左)と平年比(右)。梅雨明け以降、東北地方も暑さが厳しくなっている(気象庁HPより)。

 特に夏の甲子園が開幕した8日以降、その傾向が顕著です。

 8月12日、高知の四万十市西土佐(アメダス地点名は江川崎)で日本最高の41.0度に達したのは大きなニュースになりました。ちなみに、現在の日本は最高気温も最低気温も数字は“41度ちょうど”。最低気温の氷点下41度は、1902年1月25日に旭川で観測されています。

 この夏は最高気温1位が塗り替えられただけでなく、5位に甲府の40.7度、8位に勝沼の40.5度も加わっています。

 気温が高いだけでなく、「暑い地点が多い」というのも特徴的です。猛暑日の地点数は、8月7日から20日まで1日も途切れることなく100を超えています。これまでで最も暑い8月となっている2010年でも、100地点以上が続いたのは9日間が最長です。

 この暑さの大きな要因は「ダブルの高気圧」といわれています。通常夏に現れる太平洋高気圧の上からさらにチベット高気圧に覆われた形になったのです。

この夏の暑さの要因。下層の高気圧は太平洋高気圧、上層の高気圧がチベット高気圧。この2層の高気圧が重なり下降流が強まった(気象庁HPより)。

 高気圧に覆われると気温が上がる…というシステムをおさらいしてみます。

 高気圧は、天気図上で「H(高)」マークがある中心付近に比べて、その外側ほど風が強く吹く傾向です。風によって空気が外に押し出されているので、中心付近では出ていった空気を補うように上空から空気が吹き下りてきます。

 この下降流がポイントです。空気は上から降りてくる間に圧縮されます。高原と下界の街とを行き来する間に、ペットボトルやスナック菓子の袋が凹んだり膨張したりすることが一つの現れです。

標高の高いところで膨らんだスナック菓子の袋。

 圧縮された空気は熱くなります。凹んで狭くなった陣地で空気がおしくらまんじゅうをしているイメージです。

 下降流が気温が高めて、雲を発生させる湿気と上昇流を弱めるため、空はカラリと晴れわたるのです。

 通常の太平洋高気圧に覆われただけでもこのシステムで晴れて暑くなりますが、チベット高気圧が重なったことで下降流が強まったのです。

 今回は西日本が高気圧の中心に近かったため、九州から東海地方は連日のように「雲も湧かないような晴天」となり、猛烈な暑さに見舞われました。

 ただ、「猛烈な暑さ」といっても、なかなか40度超の気温は観測されません。

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Profile
伊藤みゆき
伊藤みゆき(いとう みゆき)
証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動
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