「深澤真紀」と検索すると、関連検索ワードで、「深澤真紀 かつら」「深澤真紀 がん」と出てくる。

 そう、私はテレビに出るときなどは「かつら」をかぶっている。
 別に隠しているわけではなくて、何度か書いたり話したりもしているのだけれど。

 かつらをかぶっているということで、「がん」と検索されているのだが、かつらにした理由は、アトピーなどのような自己免疫疾患でハゲただけなのである。

それは三角形脱毛症から始まった

 もともとは、2年前の春のことだった。
 朝の情報番組「とくダネ!」にコメンテーターとして出演してるのだが、取材ビデオが流れている画面の端に、それを見ている私が映った(いわゆるワイプというものである)。

 「あれ……、私の頭頂部、三角形に光ってる?」。

 番組が終わり楽屋に戻って、鏡で頭頂部を見ると、一片2センチほどの三角形にハゲている。
 円形脱毛症ならぬ“三角形脱毛症”である。

 いつもは髪もささっと梳かすだけだし、すっぴんでメイクしない私は、鏡をあまり見ないので、気がついていなかったのだ。
 出演前にメイクさんは髪をブローしてくれているから、「あら、ハゲてる!」と気がついたと思うが、さすがに言いにくかったのだろう。

 とはいえ私は、20代の頃にも後頭部に500円玉ハゲを3つほどこしらえたことがあって、慣れている。
 「またハゲたか」と、さして気にしていなかった。

 翌週の番組出演時にメイクさんに、「頭頂部がハゲてるんですけど、どうしたらいいですか?」と相談してみる。
 さすがに慣れたもので、「じゃあ白髪隠し用の茶色のファンデーションを頭皮に塗っちゃいましょう」とのこと。
 これがまたきれいに隠れるのである。

 さらに日常では、幅広のカチューシャで頭頂部を隠すことで、気にならなくなった。

ハゲ増殖!

 ところが頭頂部に1カ所だけだったハゲが、どんどん増えてくる。
 夫に見てもらうと、「5カ所くらいハゲてるよ」とのこと。

 皮膚科に行く。
 「これは多発型の円形脱毛症です。昔はストレスが原因だと言われていたのですが、最近では、自分の髪を“敵”だと誤解して脱毛してしまう自己免疫疾患だと言われています。アトピーとかアレルギーのある人がなりやすいのです」とのこと。

 なるほど。
 私は生まれたときから40年あまり、かなりひどいアトピーと、目や鼻や喉などのアレルギーを患っている。
 20代の時の円形脱毛症も、ストレスのせいかと思っていたのだがそうではなかったわけか。

 「ひどい場合には全頭や全身の毛が抜けることもありますが、対処療法はあっても根本的な治療法はありません」。

 そう言われたとおり、最初にハゲを発見してから3カ月で、茶色いファンデーションや幅広のカチューシャでは隠しきれないほどハゲが広がってきた。