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つらいときでも笑える?

2013年9月16日

人は幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなのだ

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 学生や新入社員時代であれば、何か選択ミスをしたときでも、「あら、間違えちゃった」と気軽にその都度やり直すことができますが、ある程度経験を積み中堅どころといえる年代になると、日々の選択の中にもちょっとした「知恵」が必要です。選択ミスをしたときの痛手は大きく、若い頃ほど気軽にやり直せないし、毎度、日替わりメニューのように選択を取り換えていると、残り時間がもったいないからです。そこで、この連載では、これからの人生がもっと楽しくなり、より充実した生き方ができるためのヒントを、パフォーマンス心理学の専門家として活躍する佐藤綾子さんに教えてもらいます。

 あなたはよく笑う人ですか。それとも、あまり笑わない人でしょうか?

 もし笑う場合は、おもしろいことがあったとき、あるいは、人の話を聞いてコロコロと明るく笑ったりするのでしょうか? それとも、本当はちょっとつらいことがあっても、努力してにっこりと笑って、自分の気持ちを切り替えているのでしょうか? いずれにしても、笑うことは本当に重要なことです。

 ここで、私が最近出会った、これまででいちばんホットで、強力な笑顔の人をご紹介しましょう。垣内俊哉さんです。

 彼は1989年生まれの24歳。先天性の骨形成不全症のため、車いすを使っています。そして、その車いす生活のバリア(障害)に打ち克つ生活の経験や感性を生かして、バリアをフリーにする(取り除く)のではなく、バリアをバリュー(価値)に変えるという「バリアバリュー」の視点から、デザインのコンサルティングを行っています。高齢者や障害のある人たちに対する研修を行ったり、さまざまなビジネスに助言を与えたりしています。

 その垣内さんに会っていちばんびっくりしたのは、彼の笑顔です。とにかく明るいのです。「こんにちは」と初対面で会った瞬間から、にこにこしています。その笑顔が最大にクローズアップされたのは、2013年1月、先にご紹介した「みんなの夢AWARD3」の大会が開かれたときでした。私は、垣内さんから電撃的なショックを受けました。

 日本武道館の大スクリーンには本人の顔が大写しになります。登場した瞬間から、プレゼンをし、優勝が決まり、お礼のスピーチをするそのときまで、終始、彼は笑顔でした。賞金として2000万円の小切手を受け取り、簡単なスピーチをするときも最高の笑顔でした。彼の笑顔から、私たち全員が大きな感動をいただいたのです。

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Profile
佐藤 綾子
佐藤 綾子(さとう・あやこ)
1947年長野県生まれ。博士(パフォーマンス心理学)、日本大学芸術学部教授、パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)理事長、国際パフォーマンス研究所代表、「佐藤綾子のパフォーマンス学講座」主宰。自己表現を科学する「パフォーマンス学」(自己表現教育)の日本における第一人者として多くの支持者を持ち、首相、国会議員、各界トップリーダーなどへのスピーチやプレゼンの指導に情熱を注ぐ。社会教育功労者賞受賞。テレビ、新聞、雑誌(連載9誌)など、多岐メディアにて活躍中。著書全174冊。
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