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「失敗」で落ち込み過ぎないコツ

2013年9月2日

成功は自分の励みに、失敗はさっさと忘れて気持ちを切り替えよう

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 学生や新入社員時代であれば、何か選択ミスをしたときでも、「あら、間違えちゃった」と気軽にその都度やり直すことができますが、ある程度経験を積み中堅どころといえる年代になると、日々の選択の中にもちょっとした「知恵」が必要です。選択ミスをしたときの痛手は大きく、若い頃ほど気軽にやり直せないし、毎度、日替わりメニューのように選択を取り換えていると、残り時間がもったいないからです。そこで、この連載では、これからの人生がもっと楽しくなり、より充実した生き方ができるためのヒントを、パフォーマンス心理学の専門家として活躍する佐藤綾子さんに教えてもらいます。

 ちょっと失敗するとすぐに、「ああ、私はダメなんだ」と落ち込む人がいます。友人のお嬢さんのAさんがそうです。ちょうど40歳になったところで、一部上場の大きな会社の社長秘書をしています。秘書は彼女一人ではなく、ほかに何人もいるのですが、その何人かの秘書のなかでも自分はいちばんおっちょこちょいらしいと、落ち込んでいるのです。

 何をしたかというと、大きな会議のご案内を何人かの理事に同時に出さねばならないことになり、彼女はそれらの出席の依頼状を何通かの封筒に詰めていきました。そして、翌日の朝、それらを投函(とうかん)したのです。

 翌々日のことです。B社の社長秘書から電話がかかってきました。「親展と書かれていなかったし、事務的なものは私が開けることになっているので、中を開けたら、別の会社の社長宛のお手紙でしたよ。送り返しましょうか?」。Aさんの顔からサッと血の気が引きました。その名前のお手紙がB社に行ってしまったということは、さては、どこか別の会社に、B社に行くべき手紙が紛れ込んでいるはずだと気づいたからです。

 昨日の朝一番で投函した手紙は五通でした。彼女は冷や汗をかきながら他の四社に電話をして、手紙をまだ社長さんたちが見ないうちに取り返すことにしたのです。「もしも、その間違った内容を社長本人が見てしまっていたら、もう手遅れだ。きっとひどく信用を落とすだろう」と思って、気が気ではなかったとのこと。

 でも、幸い三社目に電話したとき、秘書が「あ、うちのボスは、今、海外出張中で、その封筒なら現在、私の手元にあります。中を開けて確認します。お待ちください」との返事。結局、B社とC社が入れ替わっていたことがわかり、そちらも送り返してもらいました。両方とも、当の社長本人の目にとまらずに済んだわけです。それでも、もし開封されていたらと思ったらぞっとして、落ち込んでいるわけです。

 恥を忍んで書きますが、私も、40代半ばで二度、おかしなことをやりました。

 一度は、会議でホテルの駐車場に自分の車を止めたときのこと。会議が終わり、「さあ帰ろう」と、どんなに鍵をガチャガチャやっても車のドアが開きません。さては、何かの犯罪で鍵を壊されたのだと確信して、急いで走っていってガードマンを呼んできました。

 「私のドアの鍵が、どうも壊されたらしいのです」。そこで彼が、鍵穴に鍵を入れようとしても、確かに入りません。「お客さん、車のナンバーを言ってください」と言われて、私はハッと気づきました。その車は深緑色のBMWで、サイズも形も色も当時の私の車と同じで、A34という駐車位置番号もまったく同じだったのです。ただ、大間違いが一つありました。駐車したフロアが違っていたのでした。恥ずかしくて、穴があったら入りたいという感じでした。

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Profile
佐藤 綾子
佐藤 綾子(さとう・あやこ)
1947年長野県生まれ。博士(パフォーマンス心理学)、日本大学芸術学部教授、パフォーマンス教育協会(国際パフォーマンス学会)理事長、国際パフォーマンス研究所代表、「佐藤綾子のパフォーマンス学講座」主宰。自己表現を科学する「パフォーマンス学」(自己表現教育)の日本における第一人者として多くの支持者を持ち、首相、国会議員、各界トップリーダーなどへのスピーチやプレゼンの指導に情熱を注ぐ。社会教育功労者賞受賞。テレビ、新聞、雑誌(連載9誌)など、多岐メディアにて活躍中。著書全174冊。
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