• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

人の心を煽る8つの風

2013年7月29日

風が吹いても気にしない~坐禅の効用

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

ここ数年、坐禅会に来られる女性が増えています。

 何故、彼女たちは坐禅を行うのでしょうか。普通に考えれば、足を組んで坐っている時間は、膝や腰が痛くなったり、ただただ暇で眠かったりと、あまり良いことではなさそうにも思えます。

書:菅野惠然氏/茅ヶ崎芙蓉庵(神奈川県茅ケ崎市)

 ですけれども、自ら望んで坐禅会に来られる方は、皆、しっかりとお坐りになります。我々が坐禅の様相を表現する言葉に、「兀兀(ごつごつ)と坐定(ざじょう)す」というものがあります。「兀兀」とは、巌(いわ)のことであり、巌のように不動にそびえる様を表現しているのです。我々の坐禅は、不動の坐禅です。最初は身体から不動に至り、それと合わせて心も不動の境地に至ります。

 その不動の境地に至る時、我々の心は、絶対の価値観を伴っているのです。この絶対の価値とは、世間の様々な評価などに揺らぐことがないもの、我々の生命の根底にある豊かなはたらき、仏教ではこれを仏性とも表現します。

 では、我々の心に襲いかかる世間の様々な評価とはどのようなことでしょうか。これを仏教では、「八風」といいます。

  得になること
  損になること
  悪口をいわれること
  誉められること
  称えられること
  そしられること
  苦しくなること
  楽になること

 これらが、我々の心を煽って動揺させることから「風」というのです。

 我々の日常の心は、まさに八風によって常に動揺し、その中で我々自身も、喜怒哀楽の感情を弄んでいます。

 ただし、それによって自分を見失うようなことがあれば、せっかくの人生も台無しです。風任せはほどほどに、しっかりと地に足を付けて、不動の境地に立って毀誉褒貶(きよほうへん)から自由でいれば、むしろ、毀誉褒貶を行う人の方が動揺していくのです。是非、そういう境地を味わうためにも、まずは身体から不動を試してみませんか?坐禅はその良い手立てだといえましょう。

(菅原研州)

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

この記事は役に立ちましたか?
働く女性のための「日経ウーマンオンライン」最新記事のお知らせを好きな方法で受け取れます。

  • メールアイコン

    11万2千人

    無料メルマガを購読する

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
曹洞宗の研究機関で活躍する若手・中堅僧侶4人。
宇野全智(うの・ぜんち)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。山形県大石田町地福寺副住職
上月泰龍(こうづき・たいりゅう)/ 曹洞宗総合研究センター教化研修部門研究生。三重県鈴鹿市泰応寺副住職
菅原研州(すがわら・けんしゅう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。宮城県栗原市城国寺副住職
関水博道(せきみず・はくどう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。神奈川県横浜市東泉寺副住職

*4人の詳しいプロフィールは⇒こちら
関連キーワードから記事を探す
暮らし方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ