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「梅雨のずる休み」で季節の主役がピンチ

2013年6月7日

ホタルやアジサイには降るべき時の雨が何よりも大切

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 5月27日から29日にかけて九州から関東甲信地方まで梅雨に入りました。
ところが梅雨前線は沖縄や奄美付近に停滞したまま。
九州北部や本州は「梅雨前線による雨」がほとんど降っていません。

6月7日の天気図。東西に長く延びる梅雨前線はみられない。午後は本州の所々で雨や雷雨となったが、これは、上空に流れ込んだ寒気の影響。夏の夕立のように、「大気不安定」による雨の降り方だ。気象庁HPより

 梅雨入りしてすぐ晴天が続いてしまうことを「梅雨の中休み」ならぬ「梅雨のずる休み」だと予報士の先輩から教わったことがあります。放送で紹介したところ、リスナーの皆さんから「なるほど!」と共感の言葉が寄せられました。ただ、梅雨の雨を待ち望んでいる声もあるので、実は喜んで使えない言葉でもあります。本来は早く「梅雨空が戻ってきました」と伝えたいところです。

 この時期に注目を集める生き物や植物にとっても、梅雨のずる休みは大きな痛手です。

 まずはホタル。

 ホタルは卵から成虫になるまでに1年かかります。

 川岸のコケなどに産みつけられた卵からかえった幼虫は、水中でカワニナなどを食べて育ちます。

 水中で冬を越し、春の小雨の降る日に陸地に上がって土に潜り、30日くらいでサナギへと変わります。

 約10日で成虫になり、5~7月の小雨が降る日にいよいよ土の中から出て、ホタルとして飛び始めるのです。

 ちょうどこの時期の雨をホタルは待っているのに、雨が降らないとホタルは地上に出られません。

 板橋区ホタル飼育施設の阿部宣男さんにうかがったところ、

「『土繭(つちまゆ)』を作って土の中で『雨待ち』できるのは、1週間程度。繭の内壁に付く結露のような水滴を飲んでしのいでいられる期間も限られる上、地面(ホタルが過ごすのは、深さ5~10センチ前後)が乾いてしまっているので、雨を待ちながら死んでしまったホタルも多いかもしれない」

とのことでした。

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Profile
伊藤みゆき
伊藤みゆき(いとう みゆき)
証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動
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