職場で扱うのは、自分が作ったファイルばかりではありません。仲間や取引先が作ったファイルが送られてきて、それを編集・加工して使うこともあります。他人が作ったシートは理解しにくいものですが、そもそも編集ができなかったり、必要なセルが表示されていなかったりするとお手上げです。そうした問題の対処法も知っておきましょう。
よくあるのが、データの改ざんを防ぐために、シートを「保護」してしまっているケースです(図1)。これは、「ツール」メニューの「シート保護の解除」で解除できます(図2)。
ただし、パスワードがある場合は、それを知らないと解除できません(図3)。事前にパスワードの有無を作成者に聞いておきましょう。
「読み取り専用」と言われたら……?
図1 人からもらったファイルを編集しようとして、「…読み取り専用となっています。」とメッセージが表示されて困ったことはないだろうか。これはファイルの作成者がシートに「保護」をかけたのが原因だ。
パスワードが分かれば自分で解除できる
図2 「ツール」メニューの「保護」→「シート保護の解除」を選ぶ。2007以降は「校閲」タブの「シート保護の解除」ボタンを押す。
図3 作成者がパスワードを設定していた場合は、同じパスワードを入力しないと解除できない。あらかじめ作成者に聞いておこう。
一部の行や列が表示されていないケースは2つ考えられます。
1つは、大きな表で、表の項目名がスクロールされてしまわないように「ウィンドウ枠の固定」が設定されているケース(図4)。これは、「ウィンドウ」メニューの「ウィンドウ枠固定の解除」で元に戻せます(図5~図7)。
表が小さくなってしまった?
図4 大量のデータが登録されているシートのはずなのに、表の一部しか表示されないことがある。通常の状態に戻すにはどうすればよいだろうか。
見出し行の固定を解除
図5 「ウィンドウ」メニューの「ウィンドウ枠固定の解除」を選ぶ。2007以降は「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」から。
図6 すると、スクロールしなければ見えなかった行や列がすべて表示される。
見出しの行や列を常に表示する
図7 この機能は表をスクロールしたときに見出しの行や列が隠れてしまうのを防ぐ機能だ。固定位置をクリックしてから(1)、「ウィンドウ」メニュー(2007以降は「表示」タブ)にある「ウィンドウ枠の固定」を選ぶ(2)。