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人は「損したくない!」と思えば行動する

2013年5月16日

損害の2倍の利益が見込めないとギャンブルしたくない

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 経済心理学には面白い「法則」があります。 人は投資の2倍のリターンが見込めないと、なかなかギャンブルできないというのです。

具体的に言えば、1万円損するかもしれないが、1万円得するかもしれない、ではダメだということです。1万円損をする可能性があるなら、2万円得する可能性がないとギャンブルできないわけです。

もちろんこれではギャンブルにはなりません。常に2倍得する可能性があるギャンブルなどというものは、成立しないからです。

●「今が快適」なら何をするのもギャンブルになる

 この連載は投資の話をするところではありません。投資はいわば象徴です。私達は行動する際にも、これと似たような心理にはまり込みやすいということが言いたいのです。
この連載ではよく「二度寝」の話を出しますが、例えば布団からなかなか抜け出せないといった心理も、基本的には「ギャンブルできない」心理と同じことです。

 よく「掃除をしてみたらスッキリした」とか「勉強してみたら意外と楽しかった」といいますが、「してみたら意外とよかった」というのは「投資した結果」に過ぎません。もしかすると「掃除はつらいだけだった」とか「勉強したがイヤな気持ちになって試験には落ちた」ということになる可能性もあるわけです。そうなる可能性がどれほど低いにせよ、ゼロということはあり得ません。

 「今が快適」ならその快適さを手放して「やってみたらスッキリするかも」という行動をとるのはギャンブルに他ならないわけです。そして人は、損害の2倍の利益が見込めないとギャンブルしたくないわけですから、これを二度寝に当てはめるなら「寝床から出た結果が今の二倍気持ちよくならないのなら、出たくない」ということになります。

 これはなかなか難しいわけです。

●損が確定するときには、人はギャンブルする

 しかしそれでは絶対寝床から出られないことになりますが、本連載を読んでくださっている方も、今日も起きて出勤などをなさっているでしょう。なぜそうできるのでしょうか?

 経済心理学の教えによりますと、人は損失を非常に回避したい傾向があるようです。そのため、損するか得するか分からない場面ではなかなかギャンブル(投資)できなくても、「このままでは確実に損をする!」となるとむしろギャンブルを求めるようになるのです。

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佐々木正悟
佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。1973年・北海道生まれ。ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程で学ぶ。
ブログ「ライフハック心理学」主宰
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