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【ダメ対談】人をクレイジーにさせる方法?

2013年3月29日

深澤×津村対談「家族の呪縛から逃げるには」(2)

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 深澤真紀さんと津村記久子さんが、自身の生々しい経験を織り交ぜながら、「ダメでも働く」ための技術を語り尽くす対談。前回は、津村さんが「人生でいちばん怒った」話でした。続きです。

◆前回まで⇒こちら
 ※前半部分は、2013年3月31日までの掲載です。

 

人を簡単にクレイジーにさせる方法(津村)

(津村)

津村: ちなみに、子供の統合失調症を治りにくくさせやすいのは、一気に話しかける家族だそうです。子供が出かけようとしてると、「どこ行くの? 今日気温低いで。上着持ったの? 誰に会いにいくの? 他にどんな子がいるの? 私らに恥かかせへん?…」って、わーっと話しかけるんです。それを受け流せればいいんですが、できない子供は出かける気力をなくしてしまう。

 ほか、サールズ(アメリカの精神分析医)という人の説が紹介されていました。人を簡単にクレイジーにさせる方法についてなんですけど。それはたとえば、深澤さんと今、真面目な家族の話をしてるときに「ところで昨日のテレビ番組は……」って言い出すみたいに、突然話のチャンネルを変更する。それを何度もやるんです。

深澤: ああ、それをされるのはつらいですね。

津村: 「場」をまったく考えないということなんですかね。女の人が男の人に色仕掛けしながら政治の話をするとかでもいいんですけど、相手にかまわずいろんな話のチャンネルを好き勝手にバチャバチャ押す。そういうことをされると人はおかしくなるんですって。

深澤: 津村さんはお母さんに対して、「あなたは娘にそういうことをやっていて、それが迷惑なんだ」ということを伝えたわけですね。

津村: そうです。でも「自分はそんなことしてない」「友だちからはいい人やと思われてる」「そんなこと言われたことない」って言うから、「じゃあ、私にだけはしてるんです」って言いました。

深澤: 弟さんにはしてないんですね。

津村: してるかもしれないけど、話し合ったことがないのでよく知らないですね。母親は、弟の話はよく聞いてる印象はありますよ。お互い好き勝手に話してて、それが気にならない同士なのかもしれませんし。

深澤: その3人が同じ家に暮らす選択をしたのはどうしてだったんでしょう。

津村: うーん…。家賃がもったいないからじゃないですか(笑)。一時、家を買おうと思って探してたんですけど、震災で考えが変わってしまって。もっと不便なとこに住んでたら出て行ったかなあ。

 まあ、基本的にはそれぞれ干渉しませんし、仲が悪いというのでもないですしね。でも近いうちに出ていくかなあという気もします。

深澤: なるほど。

津村: 相性はたぶんあまりよくないんですが、それぞれにそのことを自覚しているんで、密着しないですし、理解を求め合わない感じです。

深澤: なるほど。「家庭内離婚」みたいに、「家庭内別居家族」みたいなことですね。物理的に離れなくても別居ができてるわけですね。

津村: 住み分けはできてます。

深澤: そうかあ、そういう逃げ方があるんですね。

津村: 親もそんなに話しかけてきませんし、弟もそう。弟と母親の関係は知りませんけど。

深澤: 仲が悪いんじゃなくて、気が合わない?

津村: そうですかね。それを家族3人がわかってる。

深澤: それでつかず離れず暮らしてる。そういう落とし所があるんですね。

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Profile
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。1967年東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業後、複数の会社で編集者を務め、1998年企画会社タクト・プランニングを設立、代表取締役社長に就任。命名した「草食男子」は2009年新語・流行語大賞トップテンに。

津村記久子(つむら・きくこ)
小説家。1978年大阪生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。会社勤め→失業→会社勤めを経て、2005年「マンイーター」(「君は永遠にそいつらより若い」に改題)で第21回太宰治賞受賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞。
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