• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

見えない先送りを招く「偽善グズ」の罠

2013年3月28日

自分の果たすべき「役割」にこそ、優先順位をつけてみる

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 「偽善グズ」とは穏やかでない表現ですが、自分のことを「偽善グズかもしれない」と自覚することは、誰よりも本人のためにとても大事なことです。「偽善グズ」は間違いなく本人を不幸にしますし、この性格につけ込む人もいますし、感謝されてもいいところが意外と不満に思われていたりもします。

 「偽善グズ」とは一言で言うと「やるべきことを先送りにしながら仕事を引き受けている人」のことです。仕事をあまりに多く抱え込んでいるため、誰の目にも忙しそうに見え「先送り」などやっているようには見えないのです。

 そしてこのタイプの人は「自分のためのこと」はことごとく、ある意味では一生先送りを続けていきます。

●誰の目にも見えない先送り

 たとえば本人としてはひそかに「アロマテラピーを習いに行きたい」という願望を持っていたとします。しかし「偽善グズ」のタイプの人はこの願望を永久に先送りにします。なぜなら「でも他にやらなくちゃいけないことがたくさんあるから」ということになっているのです。

 それは実際そうです。今の時代仕事に際限はありません。あえて際限を作り出さない限り、際限はないのです。また「偽善グズ」の人というのは、他人からの頼み事を断るのが苦手です。会社などには難しい仕事を他人に「ふる」のが習慣になっているような人もいるもので、「偽善グズ」の人には文字通り際限なく仕事がふってくるわけです。

 「No」をいうのが苦手なため、無理をしてでも頼まれた仕事を引き受けます。もちろんこういう人は他の人に仕事を頼むのも苦手なので、全部がんばってやるわけです。常にとても忙しい。ですが決してこの状態に喜びを感じているわけではありません。

 と言っても、多くの人に必要とされ、実際感謝されることも多く、いつも「他人のために忙しく動き回っている」自分のことをひそかに誇っています。「忙しい」というのは心理的に悪くはない状態であるため、「無為に過ごす」のに比べれば充実感があるのです。(無為な時をリラックスできないのは「偽善グズ」の典型的な特徴です)。

 でもこの人は、実のところもっとも大事にすべき人―つまり自分自身―の願望を長年にわたって無視し続けています。アロマテラピーを習おうとしていることなど他人には分かりませんし、忙しすぎて本人にすら分からなくなっているかもしれません。そしてやりたくもないことをやり続けている間、本当にやりたいことはずっと先送りされ続けてしまっているのです。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
佐々木正悟
佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。1973年・北海道生まれ。ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程で学ぶ。
ブログ「ライフハック心理学」主宰
Twitterはこちら
関連キーワードから記事を探す
お仕事術コミュニケーション術

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 12月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 12月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 11月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ