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課長塾 こんなリーダーではチームがダメになる

「デキる部下」が上司になった際の落とし穴

2013年3月21日

「正しい方法を教えている」のに部下たちは聞いてくれない

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良かれと思ってやっているのに、頑張っているのに、うまくいかない。

チーム運営に悩む5人の上司たちを例に、彼らの悩みの根源がどこにあるのかを、

アクションラーニングソリューションズの斉藤秀樹氏が、理論に基づいたアドバイスをします。

通関連の会社で、営業の仕事をしています。競争の激しいエリアを5人のチームで担当しています。こう言っては何ですが、私はできる営業マンでした。やればやるほど成績が上がり、営業は私の天職だと思ったことは2度や3度ではありません。
 今、経験の少ない部下を見ていると、正直に言って、頼りなく感じます。さらに言えば、彼らには営業のセンスがありません。これでは数字が上がらなくて当然だと頭を抱えることもあります。私がすべてを担当したいと思うこともあるくらいです。ただ、体が1つしかないので、歯がゆい思いをしています。
 ですから、部下には逐一、指示を出しています。本当に細かいことにも、彼らが迷わず済むように、懇切丁寧にしています。そのおかげで、私のチームはそこそこの成績を上げています。
 ところが、です。部下は常に不満顔です。自分のやり方でやりたいなどと言います。それではうまくいかないから、正しいやり方を示しているのに、どういうつもりなのでしょうか。
 どうしたら部下を素直に変えられるでしょうか。

 リーダーが、ボスタイプこそが理想的なリーダーだと勘違いしているうちは、チームは成長しません。

 ボスタイプのリーダーが長期安定的に成果を出せるのは、部下との強固な信頼関係が構築できている時だけです。これなしに、今、多少の成果を出せていたとしても、そのチームのパフォーマンスは、リーダーのパフォーマンスを超えません。

 チームとは、多様性のあるメンバーによるシナジーで、個人のパフォーマンスを超えたパフォーマンスを得るための存在です。これでは、チームの意味がありません。

おれの言う通りにやれ!

 相談者は、外的な力でメンバーをコントロールしようとしています。指示を出し、命令を与えて、メンバーを自分の道具のように使っています。これでは、メンバーは本当に道具になってしまいます。自分で物事を考えなくなり、自律性を失います。「自分のやり方」というアイデアに対して、「おまえには独自性を求めていない」「おれの言う通りにやれ」と潰しにかかるのは、言語道断です。

 こうしていると、メンバーは常に他人に責任を押しつけるようになってしまいます。失敗をしても「上司が言った通りにやっただけ」と言うだけになります。

 そうならないようにするには、メンバーの自発性を引き出す必要があります。これはつまり、モチベーションが生まれるように、仕掛けをしていくということです。

 まず、指示と命令主体の関わり方から質問と傾聴主体の関わり方に変えていかなければなりません。そしてさらに自発性を強化するためには、ゴールやビジョンに共感してもらえるように説明することも必要です。

 リーダーはメンバーに、チームのゴールやビジョンを説明できなくてはなりません。このチームでどうしたいのか、どうありたいのか。まず、それをメンバーと共有します。

 質問は、この共有の後に使います。「で、このゴールに到達するために、何をしたらいいと思う?」

 それに対する返事には耳を傾けます。どんなに幼い意見にも、見当外れの答えにも、否定的な発言は禁物です。ここで重要なことは恐れなく何でも話せるチーム状態をつくることです。出てきた答えが有効か、価値があるのかどうかの判断は、リーダーが行います。そして、なぜそう判断したのかのプロセスも含めて、結論をメンバーに伝えます。

 そんなことをする時間も労力もない――という声が聞こえてきそうです。そうかもしれません。やはりリーダーの力だけでチームを変えようとするには、限界があるのです。指示と命令を軸としたチームの動かし方は、対症療法にすぎません。自律的なメンバーによるシナジーが得られるチームを作るには、チームを体質から変える必要があります。

 ひとたび体質が変われば、リーダーはリーダーシップを手放すことができます。あとは、チームの目標を達成できるように支えるだけです。

 「私は若い頃、見よう見まねで頑張ってきた。甘やかす必要があるのか」と感じる方もいるかもしれません。しかし、企業には見よう見まねを許す余裕はなく、また、若い人にも、かつての若い人が持っていたようなバイタリティーはありません。

 リーダーの役割をしっかりと認識し、それを徹底してください。それが、あなたのチームを成長させます。

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