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「正しく悩む」には~「悩みの構造」を知る

2013年3月4日

「自分の心」との上手な付き合い方

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 悩み多き時代のいま、「坐禅」への関心は高くなっています。

 では、坐禅をすれば悩みが解消されるでしょうか?

 私の答えは「ノー」です。坐禅中に何か良い考えが閃(ひらめ)いたり、パッと悩みが晴れたりすることは、まずありません。

 では、なぜ坐禅をするのでしょうか。それは、正しく悩むため、心の自由を保つためなのです。

 正しく悩むには、まず「悩みの構造」を知る必要があります。

 私たちは普段、色々なことで悩みます。過去のことを悔やみ、将来のことを心配し、あれこれと思いをめぐらせては、悩み苦しみます。

 坐禅の際には、そういった過去や未来への思い計らいを一度、脇に置いてしまいます。

 すると、自分の抱えていた悩みは、結局のところ自分の心が生み出し、自分の心がとらわれていたに過ぎないことが見えてきます。悩みの原因は誰か他の人のせいかも知れません。思い通りにならない周囲のせいで、心配事は次々とわいてきます。しかし、実際に悩んでいるのはこの私、苦しんでいるのは私の心なのです。自分の悩み苦しみなら、自分で何とかできるはずです。

 このようにみてくると、悩みの中心には常に「『私』という心」があることが分かってきます。ですから、この「心」を坐禅によって調えるのです。それによって正しく悩む力、すなわち、悩みの構造を視野に入れつつ、それにとらわれない自由が手に入るのです。

 そのきっかけになるのが「坐禅」なのです。

 我々が生きている以上、悩むことは当たり前です。それを承知した上で、悩みにとらわれず、苦しまず、自由に生きていく生活。言うなれば「心との上手な付き合い方」が禅だと言えるでしょう。

 「常行一直心(じょうぎょういちじきしん)」(常に一つの真っ直ぐな心を行なう)という禅の言葉があります。迷ったり悩んだり落ち込んだり、なかなか真っ直ぐに進んではいけない私たちの心。それでも自分の心を調えつつ、何事に対しても常に真っ直ぐな心で励み、前へ進んで行きましょう、という意味です。

 悩みを恐れずに前へ進んでいきましょう。

(上月泰龍)

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Profile
曹洞宗の研究機関で活躍する若手・中堅僧侶4人。
宇野全智(うの・ぜんち)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。山形県大石田町地福寺副住職
上月泰龍(こうづき・たいりゅう)/ 曹洞宗総合研究センター教化研修部門研究生。三重県鈴鹿市泰応寺副住職
菅原研州(すがわら・けんしゅう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。宮城県栗原市城国寺副住職
関水博道(せきみず・はくどう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。神奈川県横浜市東泉寺副住職

*4人の詳しいプロフィールは⇒こちら
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