• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

本当に「円高」か「円安」か見極める方法

2013年3月7日

「実質実効為替レート」を参考にする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 為替レートは通常「名目レート」で語られますが、主要通貨については「実質実効為替レート」がしばしば参考とされます。

 「実効為替レート」は、円と他通貨の為替レートを貿易取引のウェイトを勘案して総合的に算出したものです。たとえば日本の場合、中国との貿易取引がもっとも大きいので、円の実効レートでは円・元レートの動きが重要になります。ただし、元は実質的にドルにペッグされている(ドルに連動してほぼ固定されている)ので、実効レートが円・ドルレートから大きく離れるわけではありません。

 「実質為替レート」は、各国のインフレ率を考慮して、その部分を調整したものです。たとえば、日本の消費者物価や生産者物価は欧米に比べてかなり低く推移しています【2-7図】。ですから、その分だけ円高になるのは、当然のことです。ご存じのとおり日本では、ここ10年以上デフレが続いており、欧米とは2%以上のインフレ格差が存在し続けています。このインフレ率の差を調整したものが、実質為替レートです。

 【2-2図】に円・ドルレートと実質実効為替レートの推移を示しました。実質実効レートで大きく円高に振れたのは1993~95年で、95年がピークでした。また、2001~03年にかけても、いったん円安になったレートが再び円高に転じています。

 すでに触れたように、1995年は筆者が大蔵省国際金融局長に就任した年です。2月から9月にかけて合計5兆円ほどの介入を実施し、1ドル70円台に突入したレートを100円台まで戻しています。ただし、介入額はあまり大きくありませんでした。当時は日米協調が万全で、しばしば協調介入なども行われ、その効果が大きかったのです。日本の円高是正政策と、アメリカのドル安阻止政策が一致したのでした。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

コラムのバックナンバー

もっと見る

Profile
榊原英資
榊原英資
1941年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。大蔵省入省後、ミシガン大学で経済学博士号取得。97年~99年財務官を務め、「ミスター円」の異名をとる。慶応、早稲田大学教授を経て、青山学院大学教授、財団法人インド経済研究所理事長。04年より高校生向けの人材育成合宿研修会「日本の次世代リーダー養成塾」を定期的に開く
関連キーワードから記事を探す
マネー

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ