女性は、なんと頭がよくて恐ろしい動物なのだろう――。こんな風に思ったことありませんか。よく気がきくし、鼻も効く。周囲の態度や言動にとても敏感で、シチュエーションや人に応じて瞬時に対応できる。時にしたたかに、計算高く振る舞うこともするでしょう。今回は、決して男性では出せない、女性の恐ろしさの極みがたっぷりつまった2つのアメドラを紹介します。
世界一したたかな『デスパレートな妻たち』

(C) Touchstone Television
今や“有名すぎる妻”である『デスパレートな妻たち』。サスペンス&ミステリードラマとして、日本で2005年からNHK BSチャンネルでシーズン1が放送され、またたく間に話題に。全米では2012年にファイナルシーズンとなるシーズン8の放送が終了しました。
本作は「ウィステリア通り」という閑静な住宅街に住む4人の主婦たちを舞台にしたストーリーですが、視聴者たちの間で必ず繰り広げられる“あるある”トークが「自分がなるなら、4人のうち誰になりたい?」というくだりです。
超美人な元モデルで超金持ちの旦那と捕まえて悠々自適な主婦ライフを送るガブリエルがいい!とか、子だくさんなうえに無計画な夫を抱え何かと大変だけど、献身的な愛を与えてくれる夫がそばにいるリネットがいい!とか、神経質すぎるけど、料理がプロ級で他の家庭の夫からうらやましがられるパーフェクト妻のブリーがいい!とか、なんだかんだドジで平凡だけど、みんなから愛されるスーザンがいい!とか、その意見は多種多様。しかしながらと、最終的に落ち着くのは、「うーん、やっぱりどれも嫌かも」という結論だったりして。
長く生きていたら色々なハプニングが起こるのが人生。元モデルで金持ちと結婚という夢の人生を歩いていたガブリエルだって、夫の多忙さにより寂しくて浮気、その後離婚、再婚するも夫が失明して無給になるなど、当初からは想像できないとんでもないハプニングが、4人に次々と襲いかかります。癌にかかって死と向き合うことになるリネット、ブリーにいたってはある意味4人の中で一番悲惨です。夫は娼婦におぼれたあげく病死。愛をこめてしっかり育ててきた息子と娘は自分を嫌って家から離れていくし、再婚相手は犯罪者。本当にこれでもかというくらいの試練を与えられることに。スーザンはこの4人の中では一番被害は少ない気はしますが、ドジで感情的で自分本位で、女性をイラつかせる要素をたっぷりもっているので、それはそれで悲惨。
しかしこんな悲惨なハプニングにも、”デスパレートな妻たち”な華麗なしたたかさでたくましく解決していきます。
例えばみなさん、息子が自分の親友の親を車でひいて逃げて帰ってきたら、どう対処しますか?4人の子供を抱える一家の主が突然、「自分も大学に入りなおす!」なんて言い出したら、どうしますか?
こんな不幸、まず起こらないと思いますが、もしもこのような窮地に陥ったら、ぜひこの”デスパレートな妻たち”に解決方法を習ってください。ニコニコ笑いながら親友たちに平気でとんでもない嘘をついたり、「私のこと応援してくれてありがとう」と相手に思わせながら、実は陥れいれようとしていたり。彼女たちの、人の常識の範囲をはるかに超えた計算高さ、したたかさ、周囲を欺く能力は、まさに世界中の妻たちの頂点。トラブルの時はぜひこの妻たちを参考に。もし自分が結婚、出産を経て、妻、母親になれば、少しはこの”妻たち”に近づくのかな?と思ったりもして。
『デスパレートな妻たち』
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/dh6/
放映/DVD情報
シーズン1~6まで、DVD販売&レンタル中
最新シーズン7は、近日DVD販売&レンタル予定。
最終シーズンは、2013年中にNHK BSチャンネルで放送予定。