さて、クリスマスがいよいよ迫ってきた。当日はサンタクロースの衣装などを用意してパーティーだ!なんて風に楽しみにしている人も多いのでは?ところが――実はもう、今年のサンタクロースのイベントは終了済み、という国がある。ハンガリーだ。

ハンガリーでは、サンタクロースがプレゼントを持ってくるのは12月6日。サンタクロースのモデルとなった聖ニコラウスの日だ。聖人の命日にあたる6日の前夜、ハンガリーではブーツなどの靴を磨いて玄関や窓の下に用意しておく。すると、翌日には靴にチョコレートやキャンディーなどのお菓子が入っているのだそう。サンタさんからのプレゼントというわけだ。
「この時期にハンガリーのホテルに泊まったら、12月6日の朝、部屋のドアの前にサンタクロースのチョコレートが置かれていたんですよ」と微笑みながら教えてくれたのは、ハンガリー政府観光局日本代表の勝田基嗣さん。
ちなみにいわゆるクリスマスプレゼントはこれとは別。12月24日、クリスマスイブのお楽しみであるプレゼントはサンタクロースではなく、イエス・キリストが贈ってくれるものなのだという。
ハンガリーでは、クリスマスツリーを飾る時期も異なる。日本の家庭では12月に入ればクリスマスツリーを飾り始めるだろうが、ハンガリーでツリーを飾るのは12月24日から1月6日まで。
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