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高千穂峰の御利益!変革パワーに触れる

2012年12月4日

もう一つの「天孫降臨伝説」の地

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 邇邇芸命(ににぎのみこと)が稲穂を持って地上に降り立ったと言われる「高千穂」の場所は、以前にもお話した通り諸説あり、 鹿児島県と宮崎県の県境にある「高千穂の峰」と、宮崎県の「高千穂町」の2つが考えられています。

 今回は、「高千穂の峰」をご紹介しましょう。

 高千穂の峰は、標高1573mの複合火山として霧島屋久国立公園に属している山です。山頂には、邇邇芸命が降臨した際に突き立てたという天の逆鉾(あまのさかほこ)が現在も残っています。こちらのモニュメントは、鉄または銅製で、長さが138cmあり、奈良時代にはすでにあったようです。

 しかし、いつからここにあるのか正確な時期は分かっていません。神代の伝説をしのばせますね。

 「1866年に、坂本龍馬が妻のおりょうとこちらを訪れています。寺田屋事件で重傷をおった龍馬は、おりょうと共に船に乗って京都を脱出し、薩摩藩にかくまわれます。その薩摩滞在中、龍馬はおりょうと一緒に、聖なる山とされる霧島連山の高千穂峰に登山をします。このエピソードが日本初の新婚旅行と言われています。

 薩摩から維新の現場へと戻った龍馬は、大政奉還と薩長同盟といった偉業を次々と成し遂げていきますが、このような歴史的変革を彼が引き起こすことが出来たのも、もしかしたら高千穂峰の御利益を頂いたからかもしれませんね。

 天孫降臨の地ということは、天上界に住んでいた神さまたちにとってみても、地上に降り立つということは大変革を意味するわけですから、やはりこの地には、“変革”を起こす大きなパワーのコトワリが秘められているのでしょう。高千穂峰のご神宝『天の逆鉾』は向きが『逆』ですが、それは時代をひっくり返す象徴なのかもしれませんね」(木戸寛孝さん)

 そして、この天の逆鉾を管轄するのが、霧島東神社です。高千穂峰への登山ルートの途中にある高台に鎮座しており、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊耶那美命(いさなみのみこと)、邇邇芸命などが祀られています。高台からは御池を望むことができます。

高台から望む御池。神秘的な雰囲気が漂います。

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Profile
木戸寛孝
(株)umariのコンセプターとして、丸の内朝大学の講師、雑誌DiscoverJapanの「ニッポン西遊記」などのプロジェクトを通じて日本神話の世界を分かりやすく伝える仕事に参画。(株)電通を退職後、4年間、農業を営む経験もあり、現在は国際NGO世界連邦運動協会の常務理事も務める。

吉田明乎(よしだ・あきこ)
1973年生まれ。日経ウーマンなどの女性誌を中心に執筆するフリーライター。神社仏閣巡りが趣味。『こころ安らぐ「仏教女子」入門』(洋泉社)に共著者として参加。執筆のために高野山に取材に行き、すっかり空海ファンになった。
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