• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

大物男性作家の娘たちの「成功の理由」

2012年11月23日

森鴎外、幸田露伴、太宰治……作家になった、文豪の娘たち

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 自分の存在を「物語」にして「商売」にしていく女を「アキンド女」と名付けた。

 一方で、成功していながらも、自分の「女」の「物語」を売りにすることをよしとしない「サムライ女」もいる。

 ここまで元祖アキンド女として、瀬戸内寂聴と、岡本かの子と、林芙美子と、宇野千代について語り、元祖サムライ女として白洲正子高峰秀子向田邦子森瑤子原節子、ちあきなおみについて語ってきた。

 今回は、文豪の「娘」である「元祖サムライ女」の、森茉莉(もり・まり)と幸田文(こうだ・あや)をみていこう。サムライ女は、父親の影響を受ける「父の娘」であることが多いのだ。

 

露伴の娘~「しつけの行き届いた女性」

 作家の幸田文は、幸田露伴の娘だ。

 露伴は明治を代表する文豪で、尾崎紅葉・坪内逍遥・森鴎外と並んで「紅露逍鴎時代」と言われていたほどだ。

 文は露伴の次女として、1904年に生まれた。女子学院にすすみ、24歳で結婚するが10年後に離婚して、娘の玉をつれて、露伴の元に戻り、露伴を支える日々を送る。

 露伴の死後は、そのものずばり『父』という随筆などで、おさない頃や父の思い出を描いた。

 露伴は、文を厳しくしつけ、家事や畑仕事など何でもできるようにしたという。文はそれを肯定的に作品の中で描いている。

 その後、断筆宣言をして、女中として働き、もう一度作家に戻ってその頃の経験を『流れる』という作品で描いている。

 1990年に86歳で亡くなったが、文自身も作家として十分に評価される人生だった。

なんと、娘の青木玉(露伴と文と過ごした日々を『小石川の家』で描いている)と孫娘の青木奈緒まで作家になっており、四代続いている作家も珍しいが、露伴が望んだ「しつけの行き届いた女性」を孫娘も曾孫娘も受け継いでいるようだ。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
深澤真紀
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。若者、女性、食、旅など、様々なテーマの企画や執筆や講演も行っている。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。平成の女性を語った『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com
関連キーワードから記事を探す
暮らし方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ