私のベニヤ小屋の横には、ちょうど薪割り場があって、高く、長く、まるで3年分はあるのではないかと思うくらいの量が積まれている。よく見ると、最近切り出したような新しいものも、何年か前の古いものもあって、雨に濡れて腐りかけてボソボソしているものや、妙なキノコや苔が生えているものまであった。
薪として切り出されている木は、マツ科トウヒ属、常緑針葉樹のスプルースと、ヤナギ科ヤマナラシ属、落葉樹のアスペンの2種類だった。
オリバー爺さんの2つ目のヒント、「薪にもいろいろある……」は、要するに、薪の種類や性質によって、使い分けなさいということだったのだ。
ん……、でも、どう使い分けるのか……。
爺さんの答えを、私に言いたくてうずうずしてるスティーブが、突然、ひらめいたように言った。
「そう言えば、数日前に、薪にするために切り倒した木を、運んで来なければならないんだよ。今日はそれをやろう」
そうと決めると、スティーブは早速、その準備をはじめた。
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