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実は禅が“ツンデレ”な理由~「老婆心」

2012年11月19日

禅僧はテレやさん!?…禅におけるツンデレ傾向

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 禅宗では、慈悲の心のことを「老婆心」と言い表す場合があります。つまり、「お婆さんがあれこれお世話を焼くように親切な心づかい=慈悲」ということです。なぜ、普通に「慈悲心」とは言わずに「お婆さんみたいな心づかい」と言うのでしょうか?

 私が思うに、それはひとえに「ツンデレ」の故なのではないかと思います。「本当は好きなのに素直になれず、ツンツンしてしまう」というアレのことです。たとえ慈悲心の故に何かをしてあげる場合でも、ちょっと照れがあるので「これは慈悲心じゃなくて老婆心なんだからね!」と言うのではないか、と思うのです。

 禅宗では、他にもこのようなツンデレ、もとい、言葉の逆説的な使い方――字面とは逆な意味での言葉の使い方――があります。例えば、「悪辣なお師匠だ!」と言った場合、それは「とても素晴らしいお師匠様だぜ!」という意味だったりするのです。

 このような「禅におけるツンデレ傾向」は、昔の禅僧たちが根本において真面目で真摯だったところに原因があるのではないか、と私は考えています。禅僧たちの言行を記録した書物を読んでいると、「所詮、何を言ったとしても他人に伝わる言葉など無いのかも知れない。それでも…」という、気持ちの上での葛藤のようなものが行間から感じられて、奥ゆかしいというか何というか、まあ可愛いんですよね。

 禅では、「言葉だけに頼らない!」と言って実際の修行を重視する一方、さとりについて何とか言葉で伝えようと四苦八苦してきた歴史があります。それは、ひとえに言葉の扱い方を大切にしてきたからなのです。また、人との関わりを大事にするが故に、「余計なお世話だと知った上でやってあげてるんだからね!」などと言う。実に禅はツンデレです。

 さて、かく言う私はツンデレなのでしょうか? その点は自覚が無いのでよくわからないので、皆さんのご判断にお任せしたいと思います。

(上月泰龍)

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Profile
曹洞宗の研究機関で活躍する若手・中堅僧侶4人。
宇野全智(うの・ぜんち)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。山形県大石田町地福寺副住職
上月泰龍(こうづき・たいりゅう)/ 曹洞宗総合研究センター教化研修部門研究生。三重県鈴鹿市泰応寺副住職
菅原研州(すがわら・けんしゅう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。宮城県栗原市城国寺副住職
関水博道(せきみず・はくどう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。神奈川県横浜市東泉寺副住職

*4人の詳しいプロフィールは⇒こちら
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