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人生は“早く着くこと”が目的じゃない――目的地までの旅を楽しむことが人生の目的

2015年4月20日

一人ひとりの人生には、大なり小なりの物語が必ずある

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 前回紹介した言葉、Knowing “Just Enough”(これで十分、満足したことを知る)の真の意味を模索していたハーバード時代、僕はこんなことを考えていました。

 留学する前の自分はいつも生き急いでいるというか、早く次のところに行きたいという気持ちがあったのではないだろうか。

 司法試験の勉強をしていた時も早く受かりたいと思っていたし、ボストン・コンサルティングに入社してからは早くマネジャーになりたい、早く留学したいと思っていました。

 常に不安定な状態で、いつも道半ば─。

 そんな時にブログを書いたり、仲間と議論したりする中で、僕はあることに気がつきました。

 キャリアというのは、大陸を鉄道で横断する旅のようなものではないか、と。

 A地点からB地点まで早くたどり着きたかったら、飛行機に乗れば済むことです。でもその旅程は本当に楽しいものかというと、違います。それよりも大陸横断鉄道に乗って、車窓から風景を眺めながら、外から入ってくる草木の匂いを吸い込んだり、風の音や人々の声を聞いたり、たまたま同乗した人と会話をするような、そんな旅のほうが楽しいのではないかと思ったのです。

 つまり目的地に早く着くことが人生の目的ではない。目的地までの旅を楽しむことこそが人生の目的なのではないかということです。

 ライフネット生命はまだできたばかりの小さな会社で、上場企業の仲間入りはしたものの、目指しているところのまだ100分の1にも達していません。それでも「早く会社を大きくしなければ」と焦るのではなく、会社が成長していく過程、自分が成長していく過程、仲間が成長していく過程そのものを楽しんで、今はそれをみ締めているという感覚を覚えています。

 A地点からB地点に早くたどり着くことが目的なら、じゃあ次はC地点、D地点と、どこまで行っても次の目的地を探しているだけ。それはまさに、足ることを知らない状況。いつまでたっても幸せにはなれません。

 多くの人に出会ったり、さまざまなジャンルの本を読んだり、映画を観たり、文章を書いたりしているうちに、人生とはそういうものではないと気がつきました。悩みながら、もがきながら、苦しみながら歩んでいく道程の中に、喜びや、楽しさや、生きがいがあるのではないかと思っています。

 今、自分はその旅の途中にいるのだと思うと、胸が熱くなります。

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