• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「“ほんもの”を知る女」の生涯

2012年10月12日

「元祖サムライ女」が、今でも人気の理由

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 自分の存在を「物語」にして「商売」にしていく女を「アキンド女」と名付け、さまざまなアキンド女の生き方を語ってきた。

 一方で、成功していながらも、自分の「女」の「物語」を売りにすることをよしとしない「サムライ女」もいる。

 ここまで元祖アキンド女として、瀬戸内寂聴と、岡本かの子と、林芙美子と、宇野千代について語ってきた。

 元祖アキンド女たちは、存命の瀬戸内寂聴以外は、現在では忘れられつつある存在である。

 あまりにも奔放に生きすぎて、評価が難しい存在であり、男性から見ると恐怖さえ感じ、女性から見ても共感やあこがれを得にくい存在なのだ。

 対して、これから紹介する元祖サムライ女たちは、その「美意識」の高さ故に、いまでも熱心なファンを獲得している。

 その代表的な存在が白洲正子だ。

白洲次郎と宝塚歌劇団

 白洲正子のことは、夫の白洲次郎も併せて知っている人も多いだろう。

 官僚で実業家でもある次郎は、終戦直後に時の総理大臣、吉田茂の側近として、GHQから「従順ならざる唯一の日本人」と評価されたと言われ、またその端正な容姿もあいまって、近年、神格化されるようになっている。

 次郎は1902年(明治35年)生まれで、1985年に83歳で亡くなっているが、生前は「知る人ぞ知る」存在だった。

 それが亡くなってからは「日本のプリンシパル(紳士というような意味)」と、言われるようになったのだ。

 彼を描いた作品はいろいろあるのだが、ドラマ(NHKのスペシャルドラマでは、次郎を伊勢谷友介、正子を中谷美紀が演じていた)やドキュメンタリー、書籍だけではなく、なんと宝塚歌劇団によって「黎明の風」という作品が上演されているくらいである。

 宝塚が、日本の戦後政治をテーマに取り上げることは珍しい。それほどまにでスター化される存在になっているのだ。

 激動の時代を生き抜き、そのキャラクターが現代の日本人に人気があるという意味では、坂本龍馬に似ているかもしれない(龍馬も宝塚の演目になっているし)。

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
深澤真紀
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。若者、女性、食、旅など、様々なテーマの企画や執筆や講演も行っている。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。平成の女性を語った『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com
関連キーワードから記事を探す
暮らし方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 12月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 12月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 11月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ