• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

「主人公」の本当の意味とは

2012年10月22日

「立ち返るべき自分本来の姿」に出会うために

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

 秋本番の昨今。秋といえば、「読書の秋」。ひところは「活字離れ」などとも言われていましたが、最近は電子書籍端末などの普及もあって、読書がより身近になっているようにも思えます。電車でも、待ち合わせの喫茶店でも、好きなときに好きな本を読めるって、本当に便利ですよね。

 でも、小説などは読み始めると止まらなくなって大変! 主人公に感情移入しすぎて、気づいたら明け方だったなどという経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。

 さて、この「主人公」という言葉、小説や映画、ドラマなどでは「物語の中心となる登場人物」のことを表しますが、これ、もともとは禅の思想から出た言葉だってこと、知ってました?

 「禅」と「主人公」、何だかさっぱりつながらない気がするかもしれません。

 禅でいう「主人公」とは、「立ち返るべき自分本来の姿」のこと。だから全体の中での相対的な役割(主人公とか、脇役とか、端役とか)のことではなく、言ってみれば「自分がしっかりと、なりたい自分になれているか」を確かめるための言葉なのです。

 昔の禅僧のエピソードには、毎日自分に「おーい、主人公の○○(自分のこと)。しっかり本来の自分でいられているかい?」と話しかけて、「はいはい、大丈夫です」と自問自答しているお話があります。はたから見ると何だか滑稽にも思えますが、でも「本来の自分」が見失いやすいものであることも確か。目先の利害や場の雰囲気、人間関係のしがらみなどで「私は、本当はこんなはずじゃないのにな」と感じたことがある人って、案外多いんじゃないでしょうか。

 禅の世界では、「なりたい自分」は、積み重ねの上に出来上がるものではなく、余計なものを脱ぎ去ったときに表れると考えます。

 そんな自分との出会いが「人生の主人公として生きる」ということなのです。

(宇野全智)

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

この記事は役に立ちましたか?
働く女性のための「日経ウーマンオンライン」最新記事のお知らせを好きな方法で受け取れます。

  • メールアイコン

    11万2千人

    無料メルマガを購読する

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
曹洞宗の研究機関で活躍する若手・中堅僧侶4人。
宇野全智(うの・ぜんち)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。山形県大石田町地福寺副住職
上月泰龍(こうづき・たいりゅう)/ 曹洞宗総合研究センター教化研修部門研究生。三重県鈴鹿市泰応寺副住職
菅原研州(すがわら・けんしゅう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。宮城県栗原市城国寺副住職
関水博道(せきみず・はくどう)/ 曹洞宗総合研究センター専任研究員。神奈川県横浜市東泉寺副住職

*4人の詳しいプロフィールは⇒こちら
関連キーワードから記事を探す
暮らし方

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 10月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 10月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 9月号

まんがで分かる!やせる食べ方

毎日がラクになる片づけルール

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ