胸郭の“自然なねじれ”はストレッチで改善
柿崎准教授によれば、胸郭にはねじれがあるという。
「歩き出すとき、ほとんどの人が右足が前に出る。すると手は左手が前で、右手が後ろに。この動きは、胸郭の“自然なねじれ”によって生じている。細かくいうと、胸郭の上部は左側、下部は右側がやや前に出ていて、肋骨がわずかにねじれた状態になっている」。
胸郭の動きを考えれば、ねじれがないのが理想だというが、ストレッチなどによって胸郭のまわりをこまめに動かすことで、呼吸への影響は抑えられるそうだ。
step 5 後傾しやすい骨盤をリセット!
ハムストリングスストレッチ
座りっぱなしで硬くなりやすい太もも裏の筋肉が、ハムストリングス。ここが縮んで引っ張られることで骨盤が後傾すると、猫背になって胸郭の動きが悪くなる。しっかり伸ばしてリセットしよう。
Point! 股関節も緩んでストレッチ効果がアップ
「ストレッチをするとき、足を手で固定することで股関節が緩みやすくなる。関節が緩むと周辺の筋肉もより緩みやすくなるため、ストレッチ効果が上がる」(柿崎准教授)。