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長所を見つけてから始める対人関係

2012年9月6日

お見合いおばちゃんの誘導尋問

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隣の芝生は限りなく青い

 僕(イオタ)の造語で「どっちにも行けたのに症候群」というのがあります。

 「あ~、私もA子みたいに早く結婚しておけばよかったなぁ」と、30歳独身で大手企業の総合職で働くB子さん。「私もB子みたいにバリバリ働いてればなぁ」と、30歳専業主婦で子どものいるA子さん。どちらも今の状況が不幸というわけではないのですが、隣の芝生が青く見えてしまいます。

 「キャリアと腰掛け」「仕事と出産」「昇進とやりがい」の間で揺れ、「ああ、どっちも行けたのになぁ……」と比べてしまうのです。

カリスマおばちゃんの「決め」の質問

 お見合い結婚は恋愛結婚よりもだんだん幸福度が高くなるという話をしましたが、反対のことを言うと、お見合いは、最初は文句たらたらだということです。

 大抵は、「やっぱり最悪」「もう2度としない」などと不満が出てくるものだと言います。

 そのとき、数々のカップルを成立させてきた「カリスマ」と呼ばれるお見合いおばちゃんは「今日のお見合いどうだった?」と聞くのではなく、こう質問するそうです。

「今日会った人、どこがよかった?」

 「今日どうだった?」だと、「見た目が……」「話がつまらない」となるのですが、「どこがよかった?」と聞かれると強制的に相手のいいところを探そうとします。

「……まぁ、意外と冗談を言う人でおもしろかったけど」
「……笑顔も少し可愛いような」
「……ご飯も美味しそうに食べてたかも」

 というように、多少ムリにでもいいところを探そうとすると、「あれ……意外と悪くなかったのかも?」と意識が変わるのだそうです。

 こういう効果を、社会学者のロバート・K・マートンが「自己成就予言」と言っているのですが、これは「どんなことでも、『こういうことが起きる』と予言したことは現実になる」ということです。

 うさんくさい感じがするかもしれませんが、からくりとしては、「こうする」と宣言すること、「こうだ」と思うことによって自分の意識が変わるので、行動も主体的に変えられるようになるのだと言います。

(ちなみに、同じような効果で「目標を公言すると努力するようになる」という「コミットメント効果」もあります)。

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五百田達成(いおた・たつなり)・左
東京大学卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション」「恋愛・結婚・仕事」「生活者心理」「社会変化と男女関係」をテーマに執筆や講演を行う。“日本一女心のわかる男"として、働く女性や職場で女性との接し方に悩む男性などから多くの支持を集めている。
堀田秀吾(ほった・しゅうご)・右
明治大学教授。シカゴ大学言語学部博士課程修了。ロックと空手を愛する異色の言語学者。学内では研究者らしからぬ熱血指導が支持され、「明治一受けたい授業」に選出されるなど、学生からの信頼も厚い。言語学、法学、社会心理学などの様々な学問分野を融合した研究法に定評があり、コミュニケーション心理の研究を行う。
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