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「他人を認める」というスキル

2012年9月3日

人と人が相容れないときに起こる「対人葛藤」

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人が対立してしまう理由とその対応

 人と人が相容れないときは「対人葛藤」が起きています。

 ごく簡単に言えば「対立」ということなのですが、対人葛藤には3つの種類があって、

(1)利害葛藤:願望や期待、要求の相違
(2)認知葛藤:意見の不一致
(3)規範葛藤:倫理観や道徳観の違い

 これら複数の要因が絡みあって対立が起こることもあるのですが、日本人の場合、こうした対立(たとえば夫婦ゲンカなど)が起こると4分の3が

「話をやめ、それ以上話そうとしなくなる」(撤退)
「同じ話題で争いをしようとしなくなる」(回避)
「相手の条件をすべてのむ」(服従)

 といういずれかの行動を取るのだそうです。

 たしかに対立が起きないならそれに越したことはないのですが、「なんだか納得いかないなぁ」という気持ちを抱えたまま「撤退」「回避」「服従」といった選択肢を選んでしまうと、あとで必ず不満の火種になります。

南米のタイヤ工場

 こんな話があります。南米のとあるタイヤ工場で、現地のスタッフがタイヤをつくっていました。

 工場長は日本人なのですが、現地人のスタッフたちは終業時間になったらタイヤが制作途中のままでも帰ってしまいました。それを見た工場長が「あらあら、途中のままで帰っちゃって……しょうがないから代わりにやっておいてあげよう」と親切心からやりかけのタイヤを1つ仕上げたのだそうです。

 するとそのあくる日、現地のスタッフが怒って工場長に詰め寄ってきました。

「あなたは俺たちの仕事を奪う気か!?」
「賃金を減らす気か!?」
「あんたが俺たちと同じ仕事をするなら、俺たちの賃金をあんたと同じにしてくれ!」

 個人主義で成り立っている世界では、彼らの仕事は、彼らの仕事。それが暗黙のルールだったのです。工場長が決して立ち入ってはいけない領域だったのでした。

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五百田達成(いおた・たつなり)・左
東京大学卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション」「恋愛・結婚・仕事」「生活者心理」「社会変化と男女関係」をテーマに執筆や講演を行う。“日本一女心のわかる男"として、働く女性や職場で女性との接し方に悩む男性などから多くの支持を集めている。
堀田秀吾(ほった・しゅうご)・右
明治大学教授。シカゴ大学言語学部博士課程修了。ロックと空手を愛する異色の言語学者。学内では研究者らしからぬ熱血指導が支持され、「明治一受けたい授業」に選出されるなど、学生からの信頼も厚い。言語学、法学、社会心理学などの様々な学問分野を融合した研究法に定評があり、コミュニケーション心理の研究を行う。
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