• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

五輪・競泳コーチの金言「自分と戦う」

2012年7月27日

「北島康介選手の強さの秘密」に学ぶ、自信のつくりかた

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

北島康介選手や中村礼子選手を2大会連続五輪メダリストに育てた日本代表ヘッドコーチの平井伯昌さん。

ロンドン五輪には、チームジャパンを、そして北京五輪後から指導してきた背泳ぎの寺川綾選手、

バタフライの加藤ゆか選手、自由形の上田春佳選手を引き連れ、メダル獲得に挑む。

性別も性格も能力も違う選手たちが壁にぶち当たった時、

平井さんはどのような考え方で乗り越えさせてきたのか。

世界で結果を出し続ける名将の思考法は、働く場面でも非常に参考になる。

平井さんの考え方を、8つの「名言」から紹介する。

勝ち続ける人は
自分と戦える人

 目標達成することに長けている人は、克己心があります。つまり、自分と戦える粘り強さがある。心底達成したいと思っているかどうかが大事です。金メダリストの北島康介は絶対にこうなりたいという思いが強い。

 それが垣間見られたのは、2010年8月、米国で開催されたパンパシフィック選手権。康介は平泳ぎ100m、200mともに今季世界最高タイムを出し、2冠を達成しました。

 北京五輪後、康介は約1年間競技から離れ、泳ぐことが好きだということを再確認して、またこの世界に戻ってきました。米国の南カリフォルニア大学に拠点を移し、五輪メダリストが数人いる環境で練習しています。とはいえ、コーチから技術指導を頻繁に受けるわけではなく、基本的には、一人で泳ぎの映像を分析し、感覚の微調整を重ねています。

 4月の日本選手権では調子が良くなかったのですが、今大会で彼が結果を出した要因は、人並み外れた“目標達成能力”にあると言えます。彼の性格から考えると、シーズン前から「今年は、この国際大会で優勝し、好記録を出す」という目標を定め、それを絶対に達成するという意志の強さで、質の高い練習をこなしてきたはずです。精神が肉体を完全に凌駕するというか、コントロールする能力が高いわけです。

 その意志の強さは彼の才能でもありますが、純粋に「水泳が好き」という気持ちを米国で再確認できたことが大きい。また、自分の好きなように水泳を続けられることが、彼の中で泳ぐことの優先順位を高くしているとも言えます。

 今までも「金メダルを獲りたい」と最も強く思っていたのは誰でもない康介自身でしたが、より「自分自身のために泳ぐ」という気持ちが強くなり、それが余計なプレッシャーを軽減させている。

 「こうなりたい」と思うことは非常に大切。なりたい、なろう、絶対になるんだ!と、目指すべきものになるために、自分を本当に信じられるかどうか。信じられるぐらい努力したかどうかが重要です。それは指導者も同じで、「メダルを獲らせたいな」ではなく、「絶対に獲らせるんだ!」という執念に近いものがあるかどうかで、最終的な到達点は変わってくる。

 振り返ると恥ずかしいのですが、まだメダルを獲っていない2001年前後に自分で作成した指導法に関する発表資料を見ると、終わりは「アテネで金メダルだ!」「来年は世界記録を目指す」で締めていました。今思うと、全く実績がない中で、よくあそこまで言い切っていたなと思います(笑)。でも、そんな強烈な欲から生まれた目標があったからこそ自己成長につながり、今の私があるのだとも思うのです。

(※『突破論』より)

『突破論~世界で勝ち続ける秘訣、60の“金言”』
日経BP社、1470円(税込)

北島康介選手や中村礼子選手を2大会連続五輪メダリストに育て、伸び悩んでいた寺川綾選手をロンドン五輪で金メダルが狙えるほどに復活させた、競泳日本代表ヘッドコーチ平井伯昌氏の思考法が満載の一冊。結果が出せず、伸び悩んでいる選手を復活させるために、名将は何を考え、どのような指導をしてきたのか。選手のやる気と能力を引き出し、限界を乗り越えさせた育成論を、種目や性別、性格、年齢も違う選手たちの指導例からテーマ別に紹介していく。悩みながらもトライ&エラーで導き出した“平井式メソッド”は、アスリートだけでなく、ビジネスパーソンの教育・成長にきっと役立つはずだ。


構成/高島三幸

この記事をSNSにシェアする

このエントリーをはてなブックマークに追加
Facebookでシェア

この記事は役に立ちましたか?
働く女性のための「日経ウーマンオンライン」最新記事のお知らせを好きな方法で受け取れます。

  • メールアイコン

    11万2千人

    無料メルマガを購読する

Facebookコメント

※Facebookのコメント機能は、Facebookのソーシャルプラグイン機能を用いて実現してい ます。本機能、およびコメントの内容について、日経ウーマンオンラインは一切の責任を負い ません(日経ウーマンオンラインからのコメントを除く)。また、コメントを非表示にしたり、機能を停止することがあります。

Profile
平井伯昌
平井伯昌(ひらい のりまさ)
1963年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、東京スイミングセンターに入社。アテネ・北京五輪の2大会で、北島康介選手に100m、200m平泳ぎで金メダル、中村礼子選手に200m背泳ぎで銅メダルをもたらす。北京五輪後、競泳日本代表ヘッドコーチに就任。2011年上海世界選手権で、北京五輪後から指導している寺川綾選手が50m背泳ぎで銀メダルを獲得。寺川選手のほかに、バタフライ日本記録保持者の加藤ゆか選手、自由形日本記録保持者の上田春佳選手といった教え子をロンドン五輪に送り込む。現在、『日経ビジネスアソシエ』で「平井伯昌の“金メダリスト”育成塾」 を連載中。新著『突破論~世界で勝ち続ける秘訣、60の“金言”』(日経BP社)を発売。平井レーシングチームのHPは⇒こちら/写真:(c)小川拓洋
関連キーワードから記事を探す
お仕事術

Topics

CloseUp

WOL Selection

PAGE TOP

ログインしていません。

  • ログイン
  • 無料会員登録

Pickup

Focus

最新刊のご案内

仕事を楽しむ 暮らしを楽しむ日経ウーマン 12月号

もっと健康に、もっと美しく日経ヘルス 12月号

働くママ&パパに役立つウェブマガジン日経DUAL 11月号

一生お金に困らない!お金がどんどん増える本 ミニサイズ新装版

まんがで分かる!やせる食べ方

日経ウーマンオンライン おすすめの本

日経ウーマンオンライン

広告をスキップ