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雨量「50ミリ」どうやって計測してる?(2/2)

2012年7月9日

意外に知られていないアメダスの秘密

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アメダスにも盲点がある

全国に設置されているアメダスの雨量計。写真は、横浜地方気象台

アメダスの雨量計(左写真)は全国約1300カ所に設置されています。約17キロごとに設置され、ここで観測された雨量が気象データとして蓄積され、防災情報にもつながるのです。気象庁の職員の方々は、定期的に点検などを行っています

 ただ、アメダスにも盲点があります。まず、17キロごとの観測地点。17キロ四方よりも狭い範囲で局地的に雨が降った場合に困ったことが起こります。雨域の最寄りのアメダスでは弱い雨または雨量ゼロとされ、最も強く降った所の雨量は観測することができず、注意喚起が遅れる恐れもあります。

 また「1時間で●ミリ」という表現にも気を付けなくてはいけないポイントがあります。10分ごとに5ミリずつ増えて「1時間で30ミリ」という場合も、20分間で30ミリ降って、残り40分は降らなかった場合も同様に「1時間で30ミリ」です。この2つの雨では降られた印象は大きく異なり、後者は恐怖を感じるような雨です。20分で止まずに1時間降り続けたら90ミリの雨になるからです。

 たいていの人は、今降っている雨が「1時間で●ミリ」かは分からないと思います。そこで気象庁では、雨の様子による雨量の目安を示しています。それによると、地面からの跳ね返りで足元がぬれたり、地面一面に水たまりができるようなザーザー降りで「1時間に10ミリ以上~20ミリ未満のやや強い雨」です。この雨、東京では去年1年間で14回しか降っていません(20ミリ以上の雨が4回)。ほとんどの雨は、それ以下の強さなのです(ただ、上記のように1時間以内に止んでしまう強い雨の日もあったはずです)。ですから九州などで観測されている「50ミリ以上」というのは、非常に激しくて災害がおこる恐れのある雨ということになります。

 梅雨は折り返し地点に来ています。梅雨明け前の「梅雨末期」は1時間に50ミリを超える雨が続く「集中豪雨」が起こりやすい時期です。北陸や東北地方も、梅雨前線北上による大雨に備えておきましょう。

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伊藤みゆき
伊藤みゆき(いとう みゆき)
証券会社社員を経て、気象予報士に。日本テレビ衛星「NNN24」の初代気象キャスターに合格。現在はNHKラジオ第一「ラジオあさいちばん」気象キャスター。 光文社の雑誌『STORY』などで連載を持つなど、幅広く活動
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