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自分に自信を持てば人間関係はついてくる

2012年7月26日

自分の長所は相手にメリットがあるように伝える

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 大学生にスピーチをさせると、吹き出すほどおもしろいことがあります。

 「これから会社の就職面接に行くと想定して、あなたの長所をアピールしてください」という私のクラスでのこと。

 「僕の長所はよく眠ることです。どこでも眠れます」

 と真面目な顔でA君が言いました。

 確かに長所でしょう。神経質で、決まったベッドと決まった枕でなければ寝られないという人は、仕事が忙しくなってきて、どこかで仮眠してまた出勤などというときに、きっと困ってしまうでしょうから。

 でも、よく眠ることが長所だという言い方で、はたして就職面接に行った先の面接官は納得してA君を採用してくれるでしょうか。この就職難の時代に「眠るのが得意です」だけでは、自分の健康にとっては大いにメリットですが、相手にとってのメリットとしてわかりやすい形になっていないのです。

 そこで、こうアドバイスしました。

 「どこでもよく眠れるので、多忙で短時間しかなく、仮眠を取ったり、移動中の車の中でちょっと寝たりすることが得意です。その深い眠りによって、起きているときはほかの誰よりも集中して長時間がんばることができます」

 A君はこれを繰り返して言っているうちに、「自分で頭の中にフィラメントが光ったみたいにわかりましたよ」と言うのです。

 彼は今まで「足が速い」とか「食べるのが速い」ということもエントリーシートに書いたことがあったようです。でも、それが直接、合格通知にはまったくつながりませんでした。

 自分の長所自体を変えるわけではないけれど、それを相手のメリットになる形で言えるかどうか、ここが人づきあいの大きなポイントです

 私が現在教えているのは日本大学芸術学部ですが、法学部で特別講義をしたときも、これから就活に入る学生がこんなことを言ったのです。

 「僕の長所は細かいことを気にしないことです」

 なるほど、神経質でなくてよいと好意的にはそう思います。でも、「それで、どこにそのエントリーシートを出すの?」と聞いたら、銀行だというのです。

 細かいことにこだわらず、百円ぐらい違っていてもいいやというのでは、到底銀行に採用は決まらないでしょう。相手にとってのメリットですから、銀行であればむしろ、「細かいことにきちんと気が行き届く人です」というほうがありがたいのです。

 「細かいことを気にしない」というのは、「相手側から見たメリットかどうか」のチェックが済んでいないといえるでしょう。

 大学3年生や4年生だからこんなことも許されるのでしょうが、実際に社会人になってから、自分ではこれが長所だと思うものがあるとき、それを必ず相手の立場に立って、相手側のメリットにして口に出すということを習慣づけましょう。


『相手と自分の心をひらく たった2つの方法』(佐藤綾子著)

 長く、深い、人間関係を築くために、他人と、どうつきあうか。自分と、どうつきあうか。

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佐藤綾子(
佐藤綾子(さとうあやこ)
博士(パフォーマンス心理学)。日本大学芸術学部 教授。社団法人パフォーマンス教育協会 理事長。「佐藤綾子のパフォーマンス学講座R」 主宰。1980年、日本に初めて「日常生活における自己表現」の意味での社会学的用語として「パフォーマンス」の語を導入。以後「パフォーマンス学」の構築と自己表現教育での実践の道を歩み続け、この分野のパイオニアであり、第一人者。テレビ出演、新聞取材、雑誌連載など多岐メディアにて活躍中。
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