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「女の闇」を語る女~“東電OL殺人事件”

2012年6月22日

「東電OLは私だ」…働く女性が感じた「自分の問題」

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 前回(「王道女」vs「自虐女」、代表はあの女性)、「女が女を語る」時代になった理由のひとつは、「王道女」と「自虐女」が誕生したからだと書いた。
 
 そしてもうひとつの理由は、「女の闇」を語る女たちが増えたからだ。

「東電社員殺人事件」で時代が変わった

 前々回(園山真希絵、松田聖子…女が語る女性有名人)でも書いたように、かつて女性が関わる犯罪に興味を持つのは、男たちだった。

 それが決定的に変わったのは、1997年に起こったいわゆる「東電OL殺人事件」である。

 先日、ネパール人のマイナリ被告の再審請求が認められたことで、冤罪としても改めて話題になっている事件だ。

 まず最初に、「東電OL殺人事件」という「俗称」は間違っていることを書いておきたい。

 なぜならば被害者女性は東京電力の管理職であり、OLという表現は正しくはないからだ。この「OL」には、問題を卑近にしようとするマスコミの“悪意”が込められている気さえする。ただし最近では「OL」ではなく「社員」と表現しているマスコミもあるが。

 この事件では、被害者女性が東京電力の「初の女性総合職から管理職」というエリートコースを歩みながら、退社後に渋谷で売春行為をしていたことが判明したため、一気にマスコミは彼女や彼女の家族のことも含めて、その詳細を書き立てたのだ。

 そのために、「東電OL」という「一流企業+OL」というある種の「性的」な表現がされるようになった。

 彼女は被害者でありながら、なにもかもを暴かれ、まるで加害者のように扱われてしまったのだ。それは彼女にとって「二度殺された」ようなものであったと思う。

 また、この事件がマスコミをあまりに騒がせたからこそ、物的証拠もなく無罪を主張するマイナリ被告を逮捕するという拙速な捜査になってしまったのだと思う。

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Profile
深澤真紀
深澤真紀(ふかさわ・まき)
コラムニスト・編集者。企画会社タクト・プランニング代表取締役社長
1967年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部社会専修卒業。卒業後、いくつかの出版社で編集者をつとめ、1998年、企画会社タクト・プランニングを設立。若者、女性、食、旅など、様々なテーマの企画や執筆や講演も行っている。日経ビジネスオンラインで2006年に「草食男子」や「肉食女子」を命名、「草食男子」は2009年流行語大賞トップテンを受賞し、国内だけはなく世界で話題になる。平成の女性を語った『女はオキテでできている―平成女図鑑』(春秋社)など著書も多数。公式サイトhttp://www.tact-planning.com
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