働き女子のみなさんは、パソコン使って座ってばかりの仕事が多いと思います。ある調査では、一日6時間以上デスクワークの人は、3時間以内の人より寿命を短くするとも言われています。それだけ、長時間座っていることは体の不調の原因になりやすいのです。そんな不調を抱えている体をリセットするには、日頃のウォーキングが一番です。
ただ、臨床の現場でよく目にするのは、長い時間歩くと疲れたり、身体のどこかに不調を訴える女性も少なくないこと。そのような女性に共通した悩みは、「ポッコリお腹」と「タルタル背中」と呼ばれている下腹と背中のたるみです。
そこで今回は、これらの悩みを解消する歩き方「パワーハウスウォーク」をご紹介いたします。この歩き方を習慣にすると、骨盤と肩甲骨を安定させて歩くことが可能になります。その結果、体の軸ができ、見た目も颯爽としてカッコよく、膝や腰の不調や足のトラブル(外反母趾、巻き爪、偏平足)などの予防にも繋がる歩き方なのです。
日中はデスクワークで歩くことの少ない人でも、通勤時間や昼休みに少しずつ試して欲しいですね。
<パワーハウスウォークのやり方>
まずは準備体操:肩甲骨上下運動(20回)
(1)肩幅ぐらいに足を広げてしっかり立ち、腕を上下に動かす(左右10回ずつ)
(2)同時に左右の腕を上げたとき、体がぶれないように下腹部に力を入れて息を「ふー」と吐く

準備体操が終わったら…歩いてみよう!

進行方向へおへそからまっすぐなラインをひいたイメージをします。
(1)のラインからおへそと頭の位置がずれないように意識しながら、骨盤を前後左右にぶれないように歩きます。このとき、足や腕はあまり意識しないでOK。骨盤と肩甲骨を安定させる意識だけで歩いてみてください。

体幹を長方形とイメージしてその形を崩さずに歩行します。
この3つのポイントを抑えて、イメージしながらウォーキングすると、自然と普段より早歩きになります。
このウォーキングを上手に続けていると、腹横筋、骨盤底筋など体幹を安定させる筋肉を使うことになるため、腰痛や肩こり、外反母趾を予防するだけではなく、「ポッコリお腹」と「タルタル背中」が気になる方にも効果がありますよ。
新緑の季節になり、散歩が気持ちいいですね!休みの日にも20~30分を目安にウォーキングの時間を楽しんでみませんか(ウォーキング時の靴はジョギングシューズが理想的です)。
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ウォーキング名を修正しました。本文は修正済みです。(2016年1月28日)