サプリでのむと美白効果

サプリでのむと美白効果

20~40代の男女10人を2組に分け、一方は1日150㎎のアーティチョーク葉エキスを、もう一方は成分の入っていないカプセルを毎日のみ、4週間目にほおの黒色度(メラニンインデックス)を調べた。その結果、アーティチョーク葉エキスの組は肌の白色度が向上していた。(出典:FOODSTYLE21 Vol.II No.3/2007)

メラニン色素の生成を抑える

メラニン色素の生成を抑える

試験用のメラノーマ細胞を試験管に入れ、一方には0.5ppmのシナロピクリンを、もう一方には50ppmのアルブチンを加えて3日間培養し、メラニンの生成量を測った。その結果、シナロピクリンはアルブチンの100分の1の濃度であるにもかかわらず、強いメラニン生成抑制作用を示した。(データ:一丸ファルコス)

塗ると毛穴が目立たなくなる

塗ると毛穴が目立たなくなる

20~40代の男女15人がアーティチョーク葉エキスを含むローションを1日2回、洗顔後に顔に塗り、2カ月後に毛穴の状態を調べた。その結果、60%の人に開いた毛穴の減少が見られた。(FRAGRANCE JOURNAL 2006-10)

遺伝子スイッチの暴走を抑え肌を紫外線から守る

アーティチョークに含まれるシナロピクリンが「遺伝子レベルに働きかける」というのは具体的にどういうことだろう。

ちょっと聞きなれない言葉かもしれないが、キーワードは「NF-kB(エヌ・エフ・カッパ・ビー)というたんぱく質だ。

遺伝子のスイッチ NF-kB

「NF-kBとは、遺伝子の働きを“オン”にする、スイッチの役割をしているたんぱく質のこと」と、説明するのは、名古屋市立大学大学院教授の岡本尚さん。岡本教授はエイズやがん治療の観点から長年NF-kBを研究してきた。

遺伝子は通常、スイッチがオフになっているが、紫外線の刺激を受けたり、炎症が起こったりすると、NF-kBが作動してスイッチオンになる。

例えば、紫外線を受けた肌の遺伝子がオンになると「細胞核を守るためにメラニン細胞を増やせ!」「皮膚が厚ぼったくなってもいいから、早く修復しろ!」と命令を出す。ここまでは体が自然に供えている防御反応。健康な状態なら、刺激が治まったところで、NF-kBが自分で自分を抑制するので問題はない。

ところが、紫外線の刺激を受け続けたり、炎症が続いたりすると、この抑制機能が働かなくなってしまいNF-kBが暴走してしまうことがある。すると、遺伝子が「スイッチ入りっぱなし」の状態に陥ってしまうのだ。そうなると紫外線に当たっていても、いなくても「メラニン色素を増やせ!」の命令が出続けてしまう。その結果、シミやシワなどの光老化がどんどん進んでしまうと考えられるのだ。

NF-kBの暴走を抑える シナロピクリン

ここで登場するのがアーティチョーク葉のシナロピクリン。最近の研究で、シナロピクリンには、NF-kBの暴走を抑える働きがあることがわかった。

「肌が黒くなるということと、シワができるということは美容的に考えると全然違うことのようだが、“NF-kBの暴走”という遺伝子スイッチレベルの問題で考えると大きな差はない。今まで作用メカニズムがよくわからなかった美白成分も、なんらかのかたちでNF-kBに働きかけている可能性がある」(岡本教授)。

岡本教授によると、NF-kBの暴走を止める成分としては、シナロピクリンのほか、ウコンのクルクミンやプロポリスのCAPEなどが挙げられるがシナロピクリンほど効果の高い成分はほとんど知られていない。また、リウマチやストレス性胃炎、肝炎など炎症を伴う病気の治療薬には、「NF-kBを抑える」という働きに着目して作られたものも多い。

「美容分野への応用はまだ始まったばかり。今後ますます研究が進むだろう」(岡本教授)。


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