忙しい働き女子のホームパーティーは、シンプル&イージーが一番。ここでは手軽に作れてオシャレなレシピやパーティー成功のコツを、料理家・ソムリエの川上ミホさんが伝授。実食も大好評だったセミナーの様子を紹介する。

予算とテーマを決めて1品持ち寄りパーティー

川上ミホさん
川上ミホさん
料理家/フード・ディレクター、JSA 認定ソムリエ、AISO認定オリーブオイルソムリエ、オーガニック・コンシェルジュ食のスペシャリストとして多彩なメディアで活動。イタリアンと和食をベースにしたレシピとスタイリングに定評がある

 働く女子の間でも、最近注目のおうち女子会。レストランと違って、時間や周りの目を気にせずおしゃべりができるし、費用も抑えられる。好きな音楽やDVDをかけられるなど、自由度の高さも人気のヒミツだ。「せっかくのおうち女子会なのだから、無理をせず気軽に楽しむのがポイントです」と、料理家・ソムリエの川上ミホさん。

 幹事ひとりに負担がかかるようなプランや、本格的なおもてなし料理は不要。招く側も招かれる側も気楽に集まれるおうち女子会のコツを、3つのプランに分けてアドバイスしてくれた。「おすすめその1は、ポットラックパーティーです。ポットラックとは、1品持ち寄りのこと。5~6人集まれば、立派なパーティーメニューが完成です」

 このとき予算はもちろん、持ち寄りテーマを決めておくことが肝心。今日はメキシカンで、とかフレンチにしよう、などと決めておけば選びやすいし、テーブルにもまとまり が生まれる。お肉やお総菜、デザートなどの担当を決めて、料理がかぶらないようにするのも鉄則だ。「持って行く際は、そのままテーブルに並べられるように配慮できるとなお完璧。ほうろうや瓶詰めならお皿いらずでセッティングできるし、チップスバッグなどで個別包装する手もあります」

味の組み合わせやお酒の選び方に工夫を

 おすすめその2は、「ホットプレートパーティー」。準備だけしておいて、仕上げは当日みんなで行うというプランだ。「お好み焼きや焼きそばだと家庭っぽくなりがちなので、ここは女子らしくオシャレなチョイスを。例えば、餃子パーティーなどはいかがでしょう。中身を変わり種にしたり、つけダレやお酒の選び方を工夫することで、一気に女子度が上がります」

 変わり種には、「パクチーと鶏」「大葉と豚肉」「チーズとマッシュルーム」などを試してみたい。つけダレもナンプラーや薬味を用意することで、一味違った餃子が楽しめそうだ。

 「お酒はクラフト系の瓶ビールにすることで、瓶のままでもオシャレに並べられます。ワインなら、自然派ロゼワインがイチオシ。ピンクで可愛いし、エスニックや和食にも合います」

レシピを活用して女子会をランクアップ

 最後のおすすめは、「前日保険系パーティー」。前日に仕込んでおいて、当日はラクに楽しもうというプランだ。ここで登場するのが、セミナー会場で料理と一緒に配られた“おもてなしレシピ”。

 「料理選びのポイントは、寝かせるとなおおいしいもの。そして温め直すだけでいいもの、です」

 例えば、アボカドパンケーキは、次の日もふんわりモチモチ。スープの素を使ってアボカドの風味を加えることで、“お食事系パンケーキ”にもなる。

 「紫外線が強くなる季節には、色の濃い野菜をたくさんとれるラタトゥイユもおすすめです。水の代わりに野菜ジュースで煮込むことで、濃厚で深みのある本格的なお味に仕上がります」

 自宅で簡単につくれる、フレッシュなリコッタチーズも、パーティーメニューにはぴったり。

 「前日に作っておいて、当日は塩とオリーブオイルをかけるだけ。オリーブのスパイシーな味わいがチーズの甘みを引き立てます」

 レシピを参考に、素敵なおうち女子会を企画してみては?