冷え性や便秘気味の人なら、朝はごはん
最近、「朝食はとらない」「食事は夜一食のみ」という人が多く、特に働き女子でもある20~30歳代に多い。これまで5千人以上の食事を見てきたダイエットカウンセラーの伊達友美さんは、「一日のうちで最も重要なのは朝食」と断言する。
「夕食はこれを食べればバランスがいいとか、夜何時以降は食べてはいけないなど夜の食生活ばかり気にする人が多い。そういう人に限って朝食は毎日同じのものを食べていて、例えば、シリアルとヨーグルトなど簡単で水分が少ない、冷たいものをとっている人が多い」と伊達さん。朝食を食べない、食べても冷たい単品だけという人は腸内環境も乱れていて、ほとんどが冷え性だという。きちんと食べていないのに、便秘気味だからといってビフィズス菌を含んだ食品などをプラスしただけでは、劇的な変化がないのはそのためかも。
伊達さん曰く、「ビフィズス菌など腸内細菌が好むエサはデンプンなどの多糖類で、ごはんに含まれています。なかには、ごはんは太ると思っている人もいるようですが、そんなことはありません。体を目覚めさせるためにも、温かいごはんと味噌汁は、朝ごはんとしてとてもいい組み合わせです」。
その日の体調に合わせて無理なく朝ごはん
朝食抜きが当たり前、朝はスムージーだけという女性にとって、ごはんが主食の朝食を毎日作るのはハードルが高いかもしれない。しかし、1日の活動に欠かせないエネルギー源となる朝食に、ごはんを食べることは重要で、効率よく仕事をこなすためにはぜひ取り入れたいもの。
時間がなくて調理ができないときには、「コンビニのおにぎりに味噌汁を買うことから始めてみよう」と伊達さん。「おにぎりに、発酵食品をプラスするなら梅干しやおかか、たんぱく質をプラスするなら鮭などの具材を選んで。食物繊維やミネラルもとれる海苔で巻いてあるものがおすすめです。また、手巻きずしは、すし飯の酢が血糖値の上昇を抑える働きがあります」。
一方、朝食のごはんを自分で作るなら身近な食材や、コンビニで手に入る食材などを活用してみよう。白いごはんに主菜と味噌汁を合わせた定食として、さらにはおにぎりやドリア、スープ風にするなど、ごはんだからこそ変化をつけて楽しめる。
バランス朝ごはんで朝食に変化をつけ、元気で疲れにくい体へと変えていこう。