10周年を迎えた料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」。日々サイトをチェックして豊かな“おうちゴハンライフ”を送っている人も多いかもしれませんが、実はこの10年の間にも家庭料理は怒涛の進化&深化を遂げていたことが判明! 今回、そんなクッキングの変遷と、2016年にヒットしそうな料理を編集長の久永千恵さんに直撃しました。

<b>久永千恵さん</b><br>デザイン専門学校の企画営業や出版社勤務。大手ECサイトのディレクターを経て、31歳でアイランド株式会社に入社。入社後は料理ブログのポータルサイト<a href="http://www.recipe-blog.jp/" target="_blank">「レシピブログ」</a>の編集長を務める
久永千恵さん
デザイン専門学校の企画営業や出版社勤務。大手ECサイトのディレクターを経て、31歳でアイランド株式会社に入社。入社後は料理ブログのポータルサイト「レシピブログ」の編集長を務める

 「『レシピブログ』をスタートした2005年は、ちょうど有名人の方がブログをはじめた頃。その翌年、料理ブロガーの走りであるこうちゃんの料理をまとめた本が大ヒットして、料理ブログ自体がブームになったんです。

 料理の変遷でいえば、2010年くらいから情報番組の影響で一般の主婦が作った節約レシピなんかが脚光を浴びはじめたり、2009年には『男子ごはん』が流行ったりしました。そして震災のあった2011年を転機に、『時短』『節約』が料理においてもキーワードになっていきました」

 どちらかというとネガティブな要素を含んでいた「節約」が「エコ」という概念にスイッチされ、望ましいライフスタイルとして定着していったと久永さんは語ります。そして震災と共に料理の歴史を大きく変えたものが、「スマートフォン」の台頭でした。

 「スマートフォンが普及してからは、とにかく“見た目重視”の料理がぐんと増えましたよね。FacebookといったSNSでシェアされたり『いいね!』を獲得したりするには、見た目のインパクトが大切。そういった意味で、『キャラ弁』や『ジャーサラダ』はヴィジュアル重視の代表的レシピといえるでしょう」

 スマートフォンが料理のレシピにも影響を与えていたとは驚きです。さらにインターネットの普及によって情報共有速度が飛躍的に向上したことから、数々の“流行食材”も出現したと言います。