新年は新習慣を考えたくなる時期。そして、まっさらな手帳から未来がひらけるイメージにワクワクする人も多いのではないでしょうか。アナログ手帳を使って自分と向き合い、夢を現実化する方法を、4回に渡って紹介していきます。

 あけましておめでとうございます。池田千恵です。新年は新習慣を考えたくなる時期です。お正月休み中はふだんよりゆっくり流れる時の中、まっさらな手帳から未来がひらけるイメージに、ワクワクする人も多いのではないでしょうか。

 私は朝専用のアナログ手帳『朝活手帳』をプロデュースし、手帳を使って朝を戦略的に活用する習慣についてお伝えしています。今回4回シリーズでお送りする「夢が現実化するアナログ手帳活用術」では、アナログ手帳を使って自分と向き合い、夢を現実化する方法を紹介していきます。

 「朝活の人が書くコラムだから、早起きしないとダメなの?」と思っている方、ご安心ください。早起きは目的ではなく手段。早起きしたい人はすればいいし、できない人はしなくてもいいのです。大切なポイントは、ひとり静かに自分と向き合う時間をいかに作るか。そのためのツールとしてアナログ手帳をどう使いこなしていくかについてお伝えしていきます。

第1回 今ここから! 2016年は大事なことに時間を使える環境を“手帳”で整えよう
第2回 デジタル全盛だからこそ、人とではなく自分とつながる
第3回 「使いこなせない」を防ぐ、手帳記入の最初のルール
第4回 ぼんやりとした希望的観測は、書き出してリアルな予定に変えていこう

忙しさに流される前に、お正月のゆったり気分を身体にしみこませよう

 お正月、仕事の人もお休みの人も、普段よりは比較的ゆったりした気分で過ごした人も多いのではないでしょうか。普段あまり見ないようなテレビをなんとなく見たり、家族や親戚と他愛もない言葉をかわしたりという人もいると思います。一方で、仕事始めの前にこんなにダラダラして良いのだろうか……とちょっとだけ罪悪感があった人もいるかもしれません。

 しかし、普段そういった一見「ダラダラしている」ように思えた時間…たとえば目についた雑誌や新聞を手に取ってなんとなく眺めたり、ネット書店ではなく本屋さんを意味なくぶらぶらしてみたり……こんなムダだと思うような時間でさえ、あなたの気の持ちようで、今年1年の力になるはずですよ。

寄り道での突然の出会いで、ぼんやりとした夢を明確化してみよう

 「どうしてこれが手帳術につながるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。実はこれが大アリです。このコラムは「夢が現実化するアナログ手帳活用術」。とはいえ、自分の「夢」を、はっきりと明確に意識している人は意外に少ないからです。すでにリアルな目標として明確化しているのであれば、さっさとその目標に向けて猪突猛進すればいいだけの話。でも、人はいつも明確な目標が見つかるわけではありません。だから迷い、戸惑い、人と比べて焦るのです。

 言語化されていないこうした感覚は、ぶらぶらお店を眺めたり、寄り道したり、雑誌を読んだり、人と話したりすることで徐々に浮かびあがるものです。アナログ手帳を使って、なかなか言語化できないものを少しずつ言語化していくプロセス自体も楽しんでみませんか? 寄り道での突然の出会いから夢が膨らむことは、十分あり得ることなのです。

 物事に行き詰まった時、全く違うことをするとパッとアイディアが思い浮かぶこと、ありますよね? いつものパターンを繰り返すことをやめてみたら、「できない」と思ってあきらめていたことに突破口が見つかるかもしれませんよ。