5月に開催された「WOMAN EXPO TOKYO 2016」で観客から高い評価を受け、講演直後の書籍販売サイン会に長蛇の列ができた講演が福岡、大阪でも登場!登壇者は日経BP社執行役員/日経ウーマン元編集長 麓 幸子。大阪、福岡でも過去何度か講演を行い好評を博していますが、今回は、企業の女性トップや役員などたくさんの女性エグゼクティブに取材して浮かび上がった法則を、豊富な事例ともにご紹介いたします。「輝きたい女性にとって今は絶好のチャンス!これを逃してはいけません。活躍の場を拡大し、リーダーになりましょう」と熱く語る麓が、キャリアを築くために必要なことを「ここだけの話」も交えてご提供いたします(初出:2016年5月13日)

日経BP社執行役員
日経ウーマン元編集長 麓 幸子

 記者となって32年たちました。私自身が社会人になったときは、男女雇用機会均等法もない、「女性=クリスマスケーキ」と言われていた頃(24まではありがたがられるけど、25を過ぎると価値がなくなるということです)。それから、86年に均等法ができてバブルが始まって、女性総合職が大量に誕生するもバブル崩壊とともに少なくなり――というような“働き女子”の黎明期から、女性活躍推進法が施行される今日まで、30年以上、企業と働く女性の関係を追ってきました。それだから言えることは――今が働く女性の最大のチャンス!ということです。

 こんなに政府や企業が女性の活躍推進に注力しているときは未だかつてありません。政府は新法までつくり、301人以上の企業は女性活躍の数値目標を立ててその達成のための行動計画をつくり公表することを義務付けられたのですから(300人以下の企業が努力義務)。女性活躍本格化時代の到来です。

 しかし、この好機にもかかわらず、取材していると案外冷めている女子が多いのです。「え~、女性活躍? バリバリ働きたい女性のためのものでしょ? 私、関係ないし」とか、「ゆるキャリで行きたいのに、昇進とか打診されてメイワク」とか、はたまたベテランの女性になると「今まで大事な仕事も任せてくれなかったのに何よ!」という怒りとか、ワーキングマザーからは「子育てもしなくちゃいけないのに、これ以上何を頑張ればいいの!」とか、とにかくいろいろな声が聞こえてきます。

 その気持ちももちろん分かります。これまで日本の多くの企業は女性に期待することもなく、活躍の機会を与えてこなかったのですから。長時間労働が美徳と考える慣習があり、昇進すると私生活が犠牲になるとか、育児が女性に任されることが多いため、両立はとても大変とか(私も二人の子どもを育てて働き続けてきたのでよく分かります)。

 でも、それでも、私は、この時代の波に乗って、活躍の場を拡大してほしい、リーダーになってほしいと思います。若い女性もベテランの女性も、です。

 なぜならそのほうが楽しいからです。楽しいのです。楽(らく)だからじゃないですよ。「楽しい」と「楽」は違います。リーダーの仕事は楽ではありません。でも、つらいことも苦しいこともあるけれど、それを乗り越えた達成感、高揚感がたまりません。自分自身の成長が感じられます。そしてリーダーになったほうが、自己裁量の幅が広がるので、実は、タイムマネジメントはスムーズになったりするのですよね。