女性をめぐる環境の変化や働き方の多様化に伴い、働く女性の最大の関心ごとのひとつとなっているのが、「老後のお金」の準備。セミナーでマネーのプロが、今から始めたい資産形成の仕組み作りを伝授しました。

 東京・大手町で2017年11月27日、働く女性を対象にした資産形成セミナー「お金の方程式で私の人生戦略を考える」が開催された。

会場を埋め尽くす300人の参加者

稼ぎ力と投資力で老後の資金に差がつく

心とお財布を幸せにする専門家・ファイナンシャルプランナー 山中 伸枝さん
米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業。(株)アセット・アドバンテージ代表、確定拠出年金相談ねっと代表、一般社団法人公的保険アドバイザー協会理事

 第1部は「今日から始めて一歩リード:お金を殖やす仕組み作り」と題した山中伸枝さんによる講演会。年金や投資について、わかりやすい解説がなされた。

 山中さんはまず今の高齢者を例に挙げ、会社員OBと専業主婦の夫婦は平均的な年金受給額月22万円に対して平均的支出は月28万円あり、年金収入だけでは毎月6万円の赤字になると言及。実際年金だけで暮らしている高齢者は少ないことを紹介し、「年金は自らつくるもの。自分自身の能力を伸ばし、“稼ぎ力×投資力”をつけることがこれからは求められる」と力強く訴えた。

 「つまり年収を上げることにより、それだけ将来の年金受給額を増やすことができるんです。稼ぎ力を上げて収入を増やすという今のがんばりが、将来の自分への仕送りになる」と述べた。

「投資で大事なことは“長期・積立・分散”の3つ」と山中さん。どう投資するか迷ったら、この言葉を思い出して

 また、日本は米国などと比べて投資・資産運用をしている人の割合も少ないため、運用リターンを得られていない状況だと指摘。

 「これからは貯蓄だけではなく投資。通常は投資の利益に対して税金がかかりますが、NISA(少額投資非課税制度)やiDeCo(個人型確定拠出年金)の運用時なら非課税。iDeCoでは所得税や住民税が安くなるなどの税制優遇が受けられます」と語った。

 少額(100円)から投資を始められる金融商品として「投資信託」が挙げられる。「投資信託」は選択した投資エリア(日本・海外)と資産(株式・債券・不動産等)に少額で投資できる。投資信託のポイントは “長期・積立・分散”。毎月決まった額を少しずつ長期的にコツコツ運用すれば無理なく貯められるし、いろんなところにバランスよく投資することで、リスクを分散させることができる。