血液や骨にいい成分を含む
ヘーゼルナッツ

 セイヨウハシバミの実。中東や欧州では一般的で、製菓用に使われる。ナッツの中ではオレイン酸やビタミンEが多く、造血作用のある葉酸、骨の代謝にかかわるマンガンも含む。


クルミに次ぐα-リノレン酸量
ピーカンナッツ

 ペカンの実。食感はクルミに似ていて苦みは少ない。クルミに次いでα- リノレン酸が多い。舌にある味を感じる器官「味み 蕾らい」の形成や免疫機能を調整するのに役立つ亜鉛も含む。


大粒でクセがない
ブラジルナッツ

 アマゾン川の流域に分布するブラジルナッツの木の実。大粒で味はクセがなく淡泊。ナッツの中では鉄の吸収を助ける銅や、血圧の調整、骨の形成を助けるマグネシウムが多い。


この人に聞きました
井上浩義教授
井上浩義教授
慶應義塾大学医学部化学教室
理学博士、医学博士。九州大学大学院理学研究科博士課程修了。2008年から現職。専門は薬理学、生理学だが、アーモンドをはじめとするナッツ類の研究にも定評がある。「私自身、ナッツを食べ始めて3カ月で体重が5kg減り、悩みだった吹き出物がなくなりました」。

取材・文/村山真由美 構成/平野亜矢(編集部)
※日経ヘルス2014年11月号掲載記事を転載
この記事は雑誌記事執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります