ひと口にナッツといっても含まれる栄養素は少しずつ違う。ナッツを組み合わせると、いろいろな栄養素が摂取できる。

 アーモンドとクルミがいいといっても、そればかり食べ続けると飽きてしまう。“ナッツ習慣”を長続きさせるには、他のナッツを組み合わせよう。

 「ナッツに含まれている成分はそれぞれ異なる。脂肪酸の種類やビタミン、ミネラルの内容、量も違うので、組み合わせて食

べると栄養素を補い合う効果が期待できる」(井上教授)。

 ナッツは酸化しやすいので、できるだけ新鮮なものを購入しよう。長く保存するときは、冷凍庫に入れるといい。

余分なナトリウムを排出
ピスタチオ

 ナッツの中で最もカリウムが多い。カリウムは余分なナトリウムが尿へ排泄されるのを促すため、高血圧の予防にお薦め。糖質やたんぱく質の代謝を促すビタミンB1やB6、βカロテンも多い。


鉄やビタミンKを含む
カシューナッツ

 ナッツの中では貧血を予防する鉄や、骨を強くするビタミンK、必須アミノ酸のトリプトファンを多く含む。トリプトファンは体内でメラトニンに変換されるため安眠効果が期待できる。


美肌効果が期待できる
マカダミアナッツ

 脂質やビタミンB1が多く、一価不飽和脂肪酸のパルミトレイン酸やオレイン酸が豊富。脂肪酸組成が人間の皮脂に似ていて、保湿効果が高いといわれる。マカダミアナッツオイルは化粧品などにも使われる。