太りたくない、やせたい、便秘を解消したい、美肌になりたい……。女性のそんな望みは、食事の見直しでかなえられます。では、どんな食事をすればいいのでしょう。世の中にはさまざまな食事法があふれていますが、実は、とてもシンプル。まず、食事を減らすのではなく、自分に足りない栄養をとること。「作りおき」なら手軽に実践できます。そして、時間帯によって栄養の吸収が異なると知っておくこと。さあ、始めましょう!

 大切なのは野菜とたんぱく質と、複数の専門家が指摘する。「野菜不足のため、現代女性はビタミンCをはじめ、ビタミン群が足りていない」とあすけん事業部統括責任者の道江美貴子さん。さらにミネラルのマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛も不足。では、どんな問題が起こるのか。

 小西統合医療内科栄養外来担当の関由佳さんは「ビタミンは血流や代謝を促す。不足すると血行不良によるシミやシワ、冷えに。ミネラル不足で爪が薄くなる、疲れやすいといった不調が起こりやすい。まず最初に野菜を食べるよう指導すると時間はかかるが改善する」と話す。野菜は1日の目標値350gを目指そう。

 肉や魚は減らさないこと。道江さんは「ダイエット志向が高い人はたんぱく質の摂取量が少ない傾向がある」という。しかし、「たんぱく質が不足すると筋肉も減少し、基礎代謝も落ちて、太りやすい体質になる」と管理栄養士の岸村康代さん。目安は1食当たり、手のひらと同じ程度。野菜も肉・魚も、「作りおき」なら調整しやすい。

1日に野菜とたんぱく質を手のひらを目安にとろう

この人たちに聞きました
関 由佳さん
小西統合医療内科栄養外来担当
内科医。メディカルフード料理研究家。専門は予防医学と栄養療法。学生時代に野菜ソムリエ、味噌ソムリエの資格をとり、2013年には米国の料理専門学校に留学。

道江美貴子さん
あすけん事業部統括責任者
管理栄養士。女子栄養大学卒。ダイエット支援アプリ「あすけん」の統括責任者で、ダイエットをしたい人の食事改善アドバイスを行っている。

取材・文/羽田 光(編集部)、写真/鈴木 宏、スタイリング・立体制作/椎野糸子、モデル/MAO、ヘア&メイク/依田陽子、デザイン/ビーワークス

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