「同系色」で落ち着いた大人感

　ストールは使い方のバリエーションが広い。例えば、ライダースジャケットの上から、服をもう1枚重ねて着たような感じでストールを広げて巻くことができる。生地の風合いや柄が生きて、「服」としてレイヤードに組み込める。無造作に添えることによって、かえってアシンメトリー（不ぞろい）な見栄えに仕上がり、気負わない雰囲気が寄り添う。

　ストールとスカートがネイビー系でそろっている分、全体が大人っぽくまとまって見える。丈の異なるニットスカートを2枚重ねることで、裾の丈違い感が際立ち、全体が縦長に映る。小柄な人にも参考になるコーデ術だ。

マフラーを先に決めてから、服を考えてみる

　顔に近いポジションのマフラーやストールを、冬コーデにうまく取り入れれば、装いのイメージを自在に操れる。柄や色をピンポイントで差し込める点でもメリットは大きい。服を着終わった後に選ぶのではなく、巻き物を先に決めてから服を考えるような戦略的組み立てで、冬ルックのムードチェンジャーに起用していこう。

文・写真／宮田理江