プロの大胆な着こなしもチェック
歌手や女優、ランウェイモデルといった、おしゃれのプロたちの大胆な着こなしも参考にしてみよう。濃度を薄めれば、応用の余地が出てくる。すみれさんと江原美希さんはフラワーモチーフ、クリスタル・ケイさんはストライプ、萬波ユカさんは光沢感のあるスパンコールトップスとラッフルなど、それぞれトレンドを上手に取り入れている。
テーマを1点に絞り、やり過ぎを避けるさじ加減を見習いたい。カラートーンを落としたり、露出を抑えたりすれば、「プチお呼ばれ」にも取り入れやすくなる。縦長イメージを引き出すストライプ使い、たおやかさを主張する花柄、ほっそり感を際立たせるロングシルエットなどもパーティーシーンに向く。
日本女性のミックススタイリングが大好き
「アリス アンド オリビア」はウイットに富んだディテールや大人キュートな雰囲気で日本でも人気が高い。真ん丸サングラスがトレードマークのデザイナー自身もおしゃれアイコンの一人。デザイナーの顔をモチーフにした「ステイシー・フェイス」のバッグや小物などにもファンが多い。
華やかでデコラティブな服も得意とするデザイナーは来日パーティーではシャイニーなパンツスーツで登場。人気の理由を尋ねてみたところ、「女性デザイナーであることが一番で、女性の気持ちが分かるので受け入れられているのでは。私の服を着ることでわくわく気分が高まりファッションを楽しめるから、純粋に受け入れられているのだと思う」と語った。
割と主張の強い、装飾性の豊かな「アリス アンド オリビア」を、日本人女性はカジュアルなアイテムとミックスしてさまざまなシーンで着こなしている。ステイシーは「私は日本の女性のミックススタイリングが大好きです。レースにレザーを合わせたり、ストライプにドットを合わせたりといった相反する組み合わせは私自身も好きなのです」と、日本流アレンジを応援していた。
パーティー用とデイリー仕様をうまく兼用できれば、服の稼働率が上がって、コストパフォーマンスもアップする。さらに、オフィスルックとのミックスを効かせると、仕事帰りのプライベートに幅が出る。透ける部分をジャケットで隠したり、ストッキングだけをはき替えたりといったテクニックで手軽にムードをスイッチするノウハウも使いこなして、気持ちが弾むシーンへの参加機会を増やしていきたい。
文/宮田理江 画像協力/アリス アンド オリビア