ハイネックのトップスが活躍する季節になりました。便利なアイテムですが、もたつく、かさばる、スマートに着こなせない……などという難しさがあるアイテムでもあります。ファッション・ジャーナリストの宮田理江さんがキャッチしたハイネックの着こなし上手さんをお手本に、ハイネックを操るコツを説明していただきます。

ハイネックは、縦長イメージを演出できる
ハイネックは、縦長イメージを演出できる

　縦長イメージが出るハイネックは着映えをすっきり見せてくれる。首元から顔を出させれば、秋冬の重ね着もかさばって見えにくい。さらにシャープに見せるなら、長めのネックレスや丈長のコートとのミックスが使える。くつろいだ雰囲気と上品なムードを程よく交わらせてくれるハイネックの操り方を覚えれば、秋冬ルックのバリエーションが広がり、着やせ効果まで手に入る。

涼やかな「ボーダー柄ハイネック」

　季節をまたぐ「シーズンレス」のアレンジを取り入れると、着回しバリエーションが一気に広がる。春夏アイテムを秋冬に持ち込むスタイリングは秋冬特有の重たさをそぐ。

　横方向にばかりボリュームが出て、縦寸が縮こまって映ってしまう。そこで、首周りで縦長感を主張してくれるハイネックはありがたい存在。全体にダークカラーが増える時期だけに、紺と白といったマリンカラーのボーダー柄で涼やかさを添えたい。

　ニットや羽織り物の内側に着て、喉のあたりだけにチラリと横縞をのぞかせると、視線を引き上げて、全体が縦長に見える。華やぎを加えたいなら、マルチカラーのボーダーを選択肢に加えて。ニット帽も縦長イメージを上乗せしやすい。